みるくを工場の中に入れた渡は一抹の空虚さを感じた。
工場の殺風景な風情とミルクの放つキラキラオーラ。
その対比が、より渡の心に重く響き渡る。
遂に地下室では蒲乃菜がいることがばれてしまい、この「世界」は終わりを告げる。
チャリン …… と涼しい音を立てて、みるくの手からナイフが滑り落ちた。そのナイフは、すぐ近くに転がっている長瀬渡の死体同様に、べっとりと彼の血にまみれている。それでもあたしは、これからもあなたの事を護ってあげるわ ……… 。つぶやくみるくが、コンクリートの床を、流れ出る血で汚し続けている死体を呆然と見下ろす。絶対に、絶対に、誰にも邪魔はさせない …·そうよ、あなたにも!
みるくは、渡のことを独占したいと考えていた。
それで、もういっそのこと渡を殺害し、彼女の中で永遠に過ごせるようにした。
蒲乃菜のことも殺人よりももっと辛い、衰弱死させるというEnd。
どうせ行かせる予定もないのなら、地下室に閉じ込めて衰弱死させるよりも、殺してやった方が浮かばれるのではないか。
警察に見つかったらまぁ、2人も殺したということで無期懲役か死刑になるかもしれないし、蒲乃菜を誘拐・監禁した犯人に対し、鉄槌を下したということで情状酌量が認めらっれるかもしれませんな……。

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