ノーブレスオブリージュ(CLOCKUP) 感想

CLOCKUPエロゲ各ゲーム感想一覧

ノブレスオブリージュは、高い権力を持つ者はその権力に応じた社会的責任を負うという考え方のこと。
企業で言うとCSRのような言葉だな。
今、所持しているCLOCKUPの作品が全てプレイし終わるまでは他のブランドのエロゲをプレイしないのです。願わくば、「澱」の新規情報が出ることを。

「ノブリスオブリージュ」という言葉は『東のエデン』で初めて知りました。

ノブレスオブリージュ 今後も救世主たらんことを

最近では鏖殺ノ乙女(metalogic)で出てきた言葉ですね。

主題歌:情熱↑(作詞:Takt-W/作曲:上原一之龍/歌:凛)
プレイ時間:18時間
プレイ順:遊莉亜→依莉沙→絢奈→ゆかり
一言日記:ご主人様のために従属すると思いきや、メイド・サーヴァントの組織の名前だったか。良くも悪くも期待を裏切られるような心地を覚えた
ノーブレスオブリージュか、それに異を唱える団体かのどちらが正しいのかわからなくなった。正義の反対は別の正義。正しい行為をしているつもりでも別の人からすれば不正行為であり、そこには文化や国境を越えた想像力が必要なのではないかとも感じた。

想像力こそが、すべてを変える

とも言っていましたし(『新世界より』)。


Hシーンは、最近のCLOCKUPさんの作品と比較して少なかった。ゲームにもよるけれど本作ではこちらの方が良い。
組織に世界各国の情報を送る代わりにメイド・サーヴァントとしての優れた技術力を提供するところが物語を面白くさせている気がした。

ゆかりさんのC.V.は北都 南さん。どこかで聴いたことのある声だと思いきや「螺旋回廊」の水代 葵さんのC.V.だったか。
ゆかりと葵……。なんだか運命を感じます……。

興奮したシーン:依莉沙によるパイズリや足コキのシーン

Hな画像


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ストーリー

メイドさんが従順なしもべであったのは、既に遠い昔の事。
特に『ノーブレス・オブリージュ』の「メイド・サーヴァント」と呼ばれるメイドさんは全女性にとって憧れの職業であり、側に仕えさせる事もまた社会的成功を意味する一つのステイタスとなっていた。
主人公・冴木煌司(さえきこうじ)は、一角の人物となることを目指す普通の学生。
ところがある日、煌司の元にノーブレス・オブリージュ屈指のメイド・サーヴァントが現れる。
彼女は、煌司が某国の王族の遠縁として王位継承権を持っていることを告げ、主人公に仕えると言う。
突然の事に戸惑いながらも、彼女と共に過ごす日々は確実に煌司を変えていき、
彼を取り巻く環境もこれまでとは違った顔を見せ始める――。

登場人物

  • 冴木 煌司

本作の主人公。

  • 天川 遊莉亜

メイド派遣組織「ノーブレス・オブリージュ」に所属する世界屈指のメイドであり、「白き革新」の異名を持つ。性知識は豊富である一方、煌司と会うまで性経験はなかった。

  • 霧乃 依莉沙

メイド派遣組織「ノーブレス・オブリージュ」に所属する世界屈指のメイドであり、「黒き癒し」の異名を持つ。同僚の遊莉亜とは仲が悪い。

  • 綾瀬 絢奈

煌司の幼馴染で、学園でも同じクラスである。幼いころに援助してくれた人物への恩返しとしてメイドを目指しており、遊莉亜と依莉沙の元へ弟子入りする。

  • 柊 ゆかり

煌司の祖母の知人で、その恩返しで彼の住むアパート・緋翼荘の大家を務めている。

  • 葛木 瀬理奈

柚李煌司たちのクラスメイトで、絢奈の親友でもある。

  • 東儀 亮輔

煌司たちのクラスメイトで、煌司の悪友でもある。

  • 宮永 美琴

狛乃ハルコ緋翼荘の住人。緋翼荘で一人暮らししているが、自分の出自にかかわる話を嫌う。

  • 城戸 遥香

緋翼荘の住人。

  • 獅子倉 十五 (ししくら じゅうご)

緋翼荘の住人。

End

まずはEndまでの流れをサラッと。

某国でマスターと呼ばれた男が「笑う男」に襲撃を受けるシーンから始まる。
メイドサーバントのおかげで「笑う男」はあえなく失墜していき、事なきを得た。

「マスターが大統領になることでこの国は豊かになる、そう信じていた」
この「いた」がミソであり、期待していたのに、その期待は失望に変わってしまうという道筋が浮かんできたね。

日本でのシーン。絢奈が「メイドサーヴァント」の試験に受かったことにより煌司を含む周りの人間の動向が慌ただしく動き出す。

メイドサーヴァントはかつて仕えていた人の子孫だとのことで煌司に従える。
一方で、彼女らに少しでも役に立ちたいとの思いを吐露するが、依莉沙に

「いい? マスター。実力が伴わない以上、安易なヒロイズムや正義
感は、ただただ身を滅ぼすだけの害悪でしかない事をちゃんと理解
して欲しいの」

と諫められる。
実力が伴わない人が関わるとかえって取り返しのつかない事態に陥る。そのことを知り、一層精進に励む煌司。

遊莉亜 END

遊莉亜は自前の服を着ていると不安であることは、メイド・サーヴァントに属しているという帰属意識が彼女の中に存在しており、メイド・サーヴァントとは異なった自分自身を見てしまうからなのだという。
遊莉亜は煌司に惚れ、メイドの立場でいると、ご主人様とメイドの立場の関係上、対等ではないとしてメイドを辞めることで対等に接した。

メイド派遣会社として世界各地に支部を持つノーブレスオブリージュだが、その奥底とはいかに……。
『白い革新』の異名を持つ彼女は事故でノーブレスオブリージュにベッドで寝かされていた。それまでの記憶がなく空洞化した記憶の中で生きていた。
天海 遊芽と遊莉亜は過去と今を繋ぎ合わせるものであろうと思わせた。
実際、メイドをやめた彼女は敵にやられそうになってしまうが、遊芽の助けもあって難なく斃すことに成功。このときすでに遊芽が亡くなっており、なぜ彼女たちが会話を交わすことができたのか。遊芽と遊莉亜は心で通じ合っており、敵を斃すためのインスピレーションを得たのかどうなのか分からないが……。

依莉沙 END

メイド服から私服に着替えるのに時間がかかった遊莉亜に対し、『黒き癒し』という異名を持つ依莉沙は私服に着替えるのに躊躇いを見せないことから性格や価値観の違いがあると思った。

エロゲにおける肌の露出は多ければ多いほど評価する僕にとって、このキャラは非常に魅力的だった。
胸も大きいしな。ちょっとしたスケベなスク水じゃん……w

今を愉しまないと後悔する。メイド・サーヴァントは従う対象となる人が傷つくのが一番の恥なので、彼を守るためならこの身を捧げても良いとした。さらに、彼女が帰らぬ人になろうともその遺志は必ず継ぐ者が現れる

依莉沙のメイド・サーヴァントとして従事する意思が垣間見えた瞬間。

なんとここで「笑う男」の姿が登場してくるではないか。
依莉沙と一緒になることで、悪事をすべて彼女に押し付けようという話なのか、あるいは、愛と憎二つの思いが交わり合って「愛憎劇」みたく融合していくのか。

諏訪部 丈一郎は依莉沙を「調律」するためのプロジェクトリーダーだ。彼女は、その調律で献体に選ばれた人と何故か融合した。
昼間、活発になるときは依莉沙の人格であった。しかし、夜間、寝ているときは闇の人格が表出してくる。まるで『ジキルとハイド』みたいになったが
その人物は

であった。
彼は、まず彼女と融合し彼女を意識の中で眠らせ、道行く人々に危篤な状況になるまで痛みつけ、やがては全世界を彼女の持つ異能力と美貌で掌握しようと考えていたのではないか。
しかしそんな野望も、煌司と闘う中で潰えた。というのは彼は煌司が成し遂げた秘密の特訓を知らなかった。それが仇となり彼女の精神を元に戻すことに成功。

欲情していたのは彼に乗っ取られていた兆しであり、それが彼女の本望ではない。

絢奈 END

メイド・サーヴァント見習いということで地震が劣っていることを知り、自覚して遊莉亜と依莉沙に師弟関係になることを要求する。

勇気が乏しいだからこそ、実践では活かせることができないとし一旦、師弟関係を持つことに破談してしまったのだが、それは演技であり、演技に挫けるようではだめなんだという姉たちの思いが伝わってきた。

さらにその問答の中で

煌司くんにあまり頼りにしてはだめ

と忠告された。
だが、彼女が兄と慕っていた「丈一郎」の悪事が瀬里奈に暴かれたとき、後から事情を聞かされた依莉沙は

向こう(絢奈)から頼ってくることがあれば、その時は真面目に聞いてあげればいい

とも言った。
これは、絢奈自身をがんじがらめに拘束させ、自己破壊的な行動に突き進むための火種となるのではないかと思った。

だが、舌の根も乾かぬうちに煌司に助けを求める。
もう少しだけ、自分で試行錯誤して藻掻いたり、葛藤する姿も見たかったわけだが……。
みんながみんな、同じように育つわけでもない。絢奈らしいルートでしたがね。

丈一郎は、遊莉亜と依莉沙の能力をコピーする実験をしたことにより、あずみの死因を作ったりと散々なことをしても家族は家族。ノーブレスオブリージュの他の人間に連れられて行く兄を見送る絢奈は施設に戻ってくることを期待してお別れ。そこには切っても切れない縁があるのだろう。

ゆかり END

公平は彼女と駆け落ちして、ノーブレス・オブリージュから逃げるように飛び出したのはいいけれど、「老人」たちによって、事故を装い殺害された。「老人」たちは「生命の泉水計画」も進めていた。それによって全てを弄ばれた人。悲劇のヒロインといったポジション。

敵と思っていた黒服の男と女が煌司には味方と思われるような行為を取った。だが、それはノーブレスオブリージュにとっては敵対行為。善の対義語は善ではなく、違った善なのだろう。
さらに

悪の組織に属する、何も知らない一般人を批判したい気持ちも分かるが、それだと意味はない。責められるべきはその組織を牛耳る権威を持った「善人」
(あえて悪人と書かずに全員と書いた)というメッセージを感じた。

最後は優芽と名付けた子供とともに暮らしていく風景が映し出されて終わり。

しかし、黒服の女の正体がわからない。
初めは、C.V.の関係上、遥香さんじゃないのかという疑問があったが、遥香と黒服の女が対峙するような場面で、その考えは破棄された。
ただ、ノーブレスオブリージュに反旗を翻すために大いに役に立ってくれた。
ということはやはり呉越同舟なのか。ノーブレスオブリージュにかつては従えていたとする遥香や、十五たちと背格好も何となく似ている気がするのだが。

あとここになぜ遊莉亜や依莉沙がいないのか、という疑問はノーブレスオブリージュを脱退したのちに新たなメイドに選定され、世界中を股にかけて東奔西走しているんだそう。

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