可愛らしいキャラだが、どこかで見たことがあると思い、確認したところ、るび様がキャラデザを担当している。
発売日は2021年2月26日と比較的新しい作品だ。
選択肢は、ひとつだけである。Bad Endもなく、分岐点もない。
ややボリューム的には不満足かな。
中に出すか外に出すかの選択肢もない。

プレイ時間:12時間
攻略順:アンネローゼ⇒相沢 恵美里⇒紫羽崎 紗緒子⇒折倉 那奈穂
主題歌:囚われのLily
原画・キャラクターデザイン:るび様
シナリオ:玉城琴也
オススメ
- 抜きゲーが好みの方
- 凌辱シチュエーションが好みの方
- くすぐりプレイなどマニアックなプレイを楽しみたい方
感想:タイトルやOPを見たところでは凌辱系かなと思ったが、プレイしてみると抜きゲーでした。
抜きゲーだと思ってプレイしたら肩透かしを食らったのですが、イツキの垣間見える「食える牝はどんな者でも堕としてしまえ」という首尾一貫した思考は、一周回って見上げるものがありました。
ストーリー
ストーリー
200×年。
ニホン有数の歓楽街――『栄臥町(えいがちょう)』は、今も昔もクソッタレな老若男女の盛り場だ。
掃き溜めみたいなこの町で。
俺は圧倒的強者として、欲望を貪り、生きている。
「あー……もっといい女とヤリてぇ……」
俺はリモコンを手にし、テレビをつけた。
「ん……?」
テレビに映ったのは、銀糸のような美しい長髪の 人間離れした美貌の女だった。
『リドメア王国の王女、緊急来訪』
『近日中に都内某所にて、来日歓迎のパーティーが催される予定』
「普通の女じゃ物足りなかったんだが……王女様か。 あんな高貴なお方とはヤッたことないな」
高慢ちきなクソ女はいくらでも抱いて堕としてきたが、 高嶺の花を手折る感触ってのは、どんなものかな。
登場キャラクター
キャラクター
アンネローゼ CV:藤野むらさき
大国の第一王位継承権を持つ姫として生まれた令嬢。
気さくで親しみやすい性格ゆえに国内外問わず多くの人々に慕われている。 マルチリンガル。
英語、近隣諸国の公用語は基より、日本語もペラペラ。 自国の食事は残念なため、繊細な日本食が好き。
また、アニメ・漫画でよく食べられているハンバーガーといったファーストフードに憧れ、初めて食べた時に衝撃を受ける。
漫画、アニメといった日本のサブカル文化好き。
それで日本語を覚え、『いざという時に助けてくれるイケメンヒーロー』に憧れている所を主人公に付け込まれる。
相沢 恵美里(あいざわ えみり) CV:海乃シオ
現役のアイドル。庶民派でありながら屈指の人気を誇る。
普段は愛想よく振舞い少しお馬鹿キャラ演じる/何気に強か という二面性を持つ。
基本的に芸能界での仕事第一で動いているため、勉学には疎く、頭は弱い。
クイズ番組に出演しても、おバカ担当だが、持ち前の愛嬌で乗り切る。
「恋愛の曲」を歌ったり、ドラマで恋する少女を演じるも、
本当に異性を好きになったこともなく、恋を知らないため、どこか可愛いだけのうわべのもの。
――と、芸能界での今後の成長について、悩んでいる所を主人公に付け込まれる。
紫羽崎 紗緒子(しばさき さおこ) CV:葵時緒
大企業の敏腕の社長秘書筆頭でオーナーの娘
マネージメントに長けており、凡才な社長よりも会社にとって重要な存在。
プライドが高く、絶対に男には負けないという圧倒的自負。
社内の男たちから逆恨みを買っており、日々、好色な視線で見られている。男嫌いがより加速している原因のひとつ。
ある日、会社のトラブルをあっさり解決した主人公に対し、社内の男とは違うと心を許したところを付け込まれる。
折倉 那奈穂(おりくら ななほ) CV:蓮かすみ
主人公の有能秘書として、行き過ぎた従順さで付き従う肉奴●娘。
人生を救ってくれた主人公にベタ惚れで、「○○様」と呼ぶ。
一度見た・聞いた・知ったモノを、一瞬で記憶してしまう異常記憶力の持ち主。
その能力でもって、主人公の行動と性処理を全力サポート。
特化したヌキテクニックは主人公でなければ即昇天。
イツキ
身長176cm。細マッチョのイケメン。風俗街の裏ボス。
気に入った女を抱くためには、投資も惜しまないし、手段を択ばない。物心ついた頃には既に娼館をたらい回しにされていた。
親譲りの整ったルックスも相まって、娼婦たちにペットのように可愛がられていた。実際、ペット扱いもされていた。
環境のせいで早熟。精通し、客の取れる年になると、お金持ち女性のペットや男娼として働き、また、ホストをはじめ、人心掌握の術を身につける。
No.1ホストの地位について資産を貯めて、人並み外れた人心掌握術を駆使し人脈を構築。
顔が広く、裏社会のみならず、表企業の暗部にも通じていて、主だった企業は上層部の弱みを握っていたりするので、大抵の相手に対しても優位に立てる。
「一国の姫、トップアイドル、一流企業のオーナー一族、そんな極上のお嬢様だからこそ、犯●甲斐もあるという物。
実際には籠の中の小鳥よろしく、しがらみという檻の中の姫だろうが、そんな檻姫に性の悦びと俺の子を仕込んで、未来を頂いてやろうじゃないか」
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End
手練手管に情報を獲得する。
そうして得た裏情報を武器にイツキは女たちを犯すために作戦を立てる。
実際には情報を得る役目を担っているのが折倉 那奈穂で、イツキはただの牡奴隷かのようにチンポを振るだけのみ。
だが、イツキはそんなポジションでも別に構わないと思っているのかもしれない。
男として生まれたからには性欲こそが生きる活力でもあり、それは昔も今も変わらない。だからこそ、来賓(アンネローゼ)のパーティーが終わり帰宅した後もイツキと那奈穂は性交した。

あと、ちゃんと名前で呼んであげて。
さすがに、那奈穂をオナホと呼ぶのは失礼だからさ。
アンネローゼ
自分の国王の娘という身分には不満だという様子だった。
恵まれている環境下において、不満を口にする姫には、隣の芝生は青く見えるんだろうなという感想を持った。
那奈穂が父親に犯され、初体験が奪われていたことを知り、同情の心と憐みの心から徐々に心を開きつつあるのだが、食事のシーンでもちゃんと心には飴と鞭ということを把握していた。
アンネローゼ王女は国王(父親)から王女の立場を継いでくれるのなら物として扱うとして、アンネローゼがイツキに拉致されたときにも救済する面影さえなく、むしろ去っていくものは娘であろうと切っていく、最悪な父親の姿が描かれていた。
国王はメイドを情報統制によってアンネローゼだと国民に放映した。この方法は卑怯かつ卑劣だと思う。
情報統制は娘のことをどうでも良いと考えていることでもあるし、そこに国民には伝えたくない情報が入っている。
その情報にアクセスすることはできないので国民は与えられた情報をうのみにするしかない。
ネットも繋がっていない時代では権力者が言うことが全てなのである。
親から言われるままに過ごしてきた「箱入り娘」にとって、欲望を感じる暇がなく、欲望に対する耐久がない。
したがって、いとも簡単に依存していくのであった。

そんな父親との邂逅を期し、アンネローゼが国王に着任したことで、スマホを支給したことにより平等に情報を提供した。
色んな情報が入ってくる代わりに誣告などのあやふやな情報を信じる民が出てくることが不安材料だが、一時凌ぎにはなるかなと思った。
人は石垣、人は城
というイツキが国王に投げかけた言葉が心に残っている。
そういう国になればいいのにね。
相沢 恵美里
イツキは架空の清涼飲料水のCMを契約する流れで恵美里と仲良くなった。
恵美里がアイドルとして活躍できる期間は、あと3年だろうと母親(現・恵美里の所属している会社の社長兼マネージャー)が電話で誰かと話しているのを聞いた。
要するに箱入り娘。
母親が絶大な人気を誇っていたアイドルだったから、あれやこれやと母親が口出しをする。その口出しは彼女を思ってのことなのだろうが、自分の人生はこれで良いのだろうかという葛藤が生まれない。
葛藤が生まれない分、アイドル時期のいわば魔法の時期でいるうちは過ごしやすいかもしれないが、魔法が解けると悲惨なことになるかもしれない。
迷い錯綜する過程により、やっと見つけた道筋に納得する。だが、母親がアイドルで娘もアイドルの場合は納得を感じられる機会もなく、親に言われるままである。

この背景画像、どこかで見たことがあると思ったら、饗宴の赤の帳台と同じやね。
凌辱系だと思ったら最後には和姦というお決まりの結末だが、このアイドルについても同様だが、とある一時の事件により彼女は国を離れ亡命することになる。
そこでアンネローゼの登場である。アンネローゼは快く招き入れ、それから五年という月日が経過したときに、婚約していたという発表をする。
ファンを尊び、違反的な目で見ていた人たちを排外する。
それがたとえ、小さいコミュニティーの中の会話には生産的なものがないと揶揄されても……。
実際批判的なコメントは、IPアドレスを使って、ナナホにより削除された。
紫羽崎 紗緒子
パーティーに参加したとき、イツキが目を光らせていた黒原の会社(シャンノワール)が詐欺会社だと告発をされる勢いでデモの口火を切る場面から始める。
すべては仕込みであり、そういう事実はないのだが、信頼して今まで時間をかけていた会社がイツキの言いなりになることを選んだので彼女は結果的にイツキのものとなる。
睡眠薬入りのカクテルを飲ませた上で昏睡状態に追い込み、拉致監禁した。

最近はくすぐりプレイのあるゲームに飢えていたので、プレイを愉しむことができ、感謝感激だ……!
だが、こういう場面では肌の露出をもうちょっと増やさないと、くすぐったくないのではないか。
フラテルニテの拷問部屋やeuphoriaの真っ白い部屋もふんだんに使うスタイルに背景を描画する時間やお金が足りなかったのか、それとも、ただの労力の節約か?とも思った。
会社に誠心誠意い尽くしてきたのに、社長は都合の良い奴隷のように扱ってきたし、経済産業省大臣に対し、不正なやり取りをして、会社の製品を国民に売るように指示を出した。
一種のグルになって、国民を裏切って来た。
そのような不正行為をはたらく会社に心身を擲つなど狂気の沙汰ではない。そもそもシャンノワールは紫羽崎一家のものであり、黒原の所持しているものではない。紫羽崎の一家の御令嬢であった彼女は復讐を決意する。
急落した株を買い取って会社を乗っ取った。
もちろん、情報戦もナナホの手にかかればお茶の子さいさい。
会社にとって、有能とは馬車馬のように働く従順な奴隷であるという意志じみた考えであったが、「箱入り娘」であった彼女が自我を取り戻して、先に進んでいくシーンが心地良い。
折倉 那奈穂
那奈穂(ナナホ)がオナホとして扱き使われるまでの過程に多くを割いている。
母親を奴隷のように殴り蹴り犯した。
それを見せしめにすることにより、反感を抱いたとしても刃向かわないようにした。
外で見せる表情と内部で見せる表情には雲泥の差があり、それが一層恐怖を煽り立てるのには充分だった。
虐待で苦痛に呻く那奈穂はイツキに相談を持ち掛けた。
だが、そんな弱みを聞くのはイツキにとっても苦痛だった。
同情を誘い、可愛そうだね、と言うように仕向ける体験談だが、同情は嫌いなのだ。
そんなことより次の手段を考えていきたいものだ。
とはいうものの、難病を患ってからの僕が、仕事をしているときに同情を誘う行動を取っていないかと心配になるよね。

冷酷に電気椅子のボタンを押す姿には同情の余地さえない。
それはまるで、刑務官が絞首刑のボタンを押すときのように。
イツキに異常なほどに心酔してしまう理由も分かるけれど、自分の存在価値がイツキだけになってしまったのは御主人様にお仕えするという意思が垣間見えて、切なくなった。


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