野島と南雲えりの弟が似ていたのは、ただの偶然じゃなくて運命という気がした。
運命は、もう決定づけられている。
それは特別高等人として世の中の立て直しを図ったときからもうすでに「死」は決定づけられていたのかもしれない。
諸悪の根源を断って家族や村民に還元したいと考えていた。私情を殺し、鉄の意志を持って罪を裁く高等人の気質が、談合とは無縁と思われた。実際、長い歴史の中で特別高等人の汚職事件というのは少なくとも表沙汰になったことがない
まぁ、実際にはそういった事実は握り潰すのだろう。
ましてや法月が手塩をかけて育て上げた森田だものな。依怙贔屓もしたくもなる気持ちは分かる。世の中には努力が報われない事も有り、なおかつ、それが禍福は糾える縄の如しとはならずに、不幸が不幸を呼び、延々と続くものであると私は思っている。
一度どん底に落ちたらもうそこから這い上がることはほとんど無理。
それは結局諦めからきているのか、それとも、自分の頭の使い方が悪いのか。
足枷のようになっていた、泥酔して船に乗り死亡した弟や野島の件。
遅刻の理由はその足枷にある。
南雲えりは、太陽に向かって咲き誇る向日葵の様になれないのだということを悟り、野島のおばの家から出た。
試験に行かなければいけなかったのである。
戦場に赴けば敵前逃亡は許されない様に、自分だけがのうのうと生き残るなんてことをすると浮かばれないからであろう。
犬死と他人は簡単に言うけれども、そこには必ず医師もあってきちんとけじめを付いているのなら結果的に死ぬことがあっても、それで満足なんじゃないでしょうか。
こればっかりは、実際に私が体験してみないと分からんがな……。
OMAKE編

このEndでは南雲さんが質問にお答えするというルートであった。
長い夢はもうここで終りね、じゃあ、頑張ってね……。

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