(璃々子 End)車輪の国、向日葵の少女

あかべぇそふとつぅエロゲ
樋口三郎の遺した国家機密情報を隠したメモリーを森田に渡し
三郎の遺産は息子である健に返さなくてはな
とそう言って法月はヘリでそのまま彼方にまで飛んでいった。もしかして、やがては、国家機密情報が健の手に渡れば確実に何か手を講じてくるだろう、普通なら渡そうとしない。
最後の最後まで法月の考えていることが分からなかった。
ある時は味方で、ある時は敵となる。
味方と言ってもすべては自分にとって都合の良いように働きかける。

「よく、我々のように人の上に立つ人間は、下の者に向かって、お前の思考は手に取るように分かるというが、実際はそんなことはない。我々は、他人の思考を予測しているのではなく、思考を指定しているのだ。お前はただ、私の指定した檻に、誘われたに過ぎない」

という彼が発した言葉を思い返す。
だから、結局は特別高等人のためになることだけをしたかっただけなのか。
あれから3年の年月が流れた。璃々子と健は都会で仲睦まじく暮らしているようだ。
あれからの町の様子は治安部隊の姿は無く、平穏を取り戻した。
健は政治家を目指していく。
樋口の遺してくれた国家機密に関わる機密文章を書き留めたメモリーや磯野が言っていた仮想民主主義(ディストピアからユートピアに向かうための基盤)のテーマをより有権者に認知してもらうため、彼は邁進していく……。
というところで終わった。
このルートでは、身体は精神を支配しているのだということを法月から受けた尋問で思い知り、また精神も身体を支配しているのだという言ってみればそれごく当然のように受け入れられている価値観が多く見受けられた。
璃々子がずっと弟の身を案じ、背後霊のようにずっと見守っていたという部分で感涙した。
SF小説風の文体で読者に語り掛ける風を装いつつ「お姉さん」にずっと語り掛けていたのか。
夏咲「病気ですか?」
は賢一に向けた言葉ではなくて、「お姉さん」に語り掛けていたのか。
ずっと不思議だったんよなあ…
賢一は病気ではない健全な男性だからなにかがあるとは思っていたんだよな。
ずっと見ないようにしていたし、見ることも手を触れることを禁じられた少女と邂逅は自分たちも璃々子と同じ身分に落とされてしまうことを意味する。
いわば特権階級を賭しても行動する健の選択は間違っていなかったと信じたいし、それを黙認するかのような行動をした法月にも何かが隠れているのだろうなと思った。
特別高等人と治安維持部隊は法月の息のかかった組織であり、簡単に健らを捕縛してみすみす見過ごすとは思えない。

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