慎重に事に運ぼうとマリーに提案する。
重大な局面に身構えるように廊下から漏れる声を聞き入れる。
すぐにヤれっからよ
と兵士Aは新兵Aに言った。
だが、すぐにとはいったいどういうことなのだろう。
どうやら近日中にパーティーが催されるらしく、そこで、城中の女たちによる乱痴気騒ぎおよび、お接待という名のセックスパーティーが取り開かれるようなことを聞き、これはチャンスとばかりに嬉々迫る表情を醸し出したサルテ。

そういや、前にクルーンが夢の中でくれたのは血の付いた蹄鉄であった。
「手がかり」として渡してくれたが、意味が分かる気がする。ようは、血の付いたっていうことは死を意味し、悪い方を選べば必ず死ぬということなのではないか。
サルテはこれで殺された?いやもしくは、マリーがこれで拷問じみたことをされたのではないか。
蹄鉄は馬の蹄を守るために造られたものなので、敵側が足の指を粉砕して馬の足に見立てて残虐な刑罰をしたことも考えられた。

は??・?
犬の足にお仕置きをやっているのかねこれは。
どう見ても人間の足……。
火で真っ赤になった蹄鉄を押し付ける。まるで焼き鏝を押し付けるように。

そして、今の今まで「馬鹿犬」と罵ってきたヴァニーユに立場が変わって襲われる。
またヴァニーユのことを愛犬という認識をしていたサルテ。
だが、映像を見る限りではとてもそうは思えない。

それが夢ならば解決したも同然だが、真だったならば、今までのサルテに対する印象が180度がらりと変わってしまうのだが。
目覚めると、ヴァニーユの首輪が置いていた。

これが意味するものとはいったい何だろう……。
