鬱っぽいけどプレイ Erewhon#6

CLOCKUPエロゲ
御廻様と嫁御前のほかに、鬼姫という退治されねばならない存在。その存在に、十子は自ら名乗り出た。
というところからのスタート。

祭事にまつわることを聞き出すため、つるし飾りのようなものがある稀世良の部屋に通された幸仁。
かつて、橘姫と呼ばれた旅人は、流行病のため自ら祈祷をしていく中で、非時香菓(ときじくのかくのこのみ)を残して蜜柑となり、消えていった。非時香菓を食べた村民は元気を取り戻したが、それから幾数年が経ち椿姫を祀らない様になったために、人々を祟る鬼姫となった。
というのが大まかな神事についての沿革である。
また、その時に村を救って鬼姫を退治したと伝わる人が御廻様である。
唯一絶対の神。
だが、祀り上げないと逆に祟られる。それは唯一絶対の神というか、一度関わったらその後は未来永劫面倒を見なければいけない、厄介な者という気もしてくるのだ。
この話を聞いて歓喜天の話を思い出した。

歓喜天は利益もさることながら恐ろしい神として畏怖されてきた。

(前略)「京都のある老舗の主人が怖いものを聞かれ、『一に聖天さん、二に税務署はんでんな』と答えた」「正しい行法の伝授を受けず、聖天供を行ったある大学教授が不思議なやけどを負って死亡した」等、最近でも恐ろしさを伝える話が残っているという。

聖天は参拝した人々の願いを叶えるために、午前中にその人々の所を廻っているため、午後に参拝すると寺院に聖天がいないという

(Wikipediaより)

Wikipediaにつき信憑性はあまりないように思うが参考までに。
主人公は若しかして夢を見ているんじゃないか。
というのは
  • なぜ、椿が秋に咲いているのか
そして、キミ(スクショには撮っていないが一輪の椿をくれた子)が行方不明になって、洞窟に入ってしまった際
  • 何故、洞窟の内部でも赤く染まっていたのに、ふと気が付くと灰色の洞窟の色になるのか
という点で、「こうであってほしい」や「現実を忘れたい」という欲望がごちゃ混ぜになった状態なのではないか。

朝起きて、夜寝て、何も積み上げるがなく悶々と過ごしていた主人公。
恋愛もする気力もなく、またご飯も食べてもおいしいと思わない。
趣味もだらだら動画を視聴することや読書をただ文字を追っている、もっと言えば時間つぶしのようなもので打ち込めるものもない。
仕事上の余計なトラブルは発生していないが、やりがいとは無関係な日々を送る主人公の元に来た一縷の地図に無い村の存在。
こういう存在を村人は待っていたのではないか。
つまり、現実世界と折り合いが上手く行かなくて行き詰っている。御廻様として村に永住することを願ってのことなのかしら。

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