【感想】雪おんな 【人外と人間の恋路】

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プレイ時間:6時間ぐらい?
堅苦しい文が目立つし、故事成語、ことわざを多用している。一瞬、大正時代、明治時代か何百年も前の話かなと思ったが、雪之信はアニメ好きらしいので、多分現在の話なのだろう。
また、人間と雪おんなの儚くも美しい恋の物語かなと思ったら、実らない恋に馳せる葛藤や、ふぶき(姫の弟)の成長を含むミディアムプライムとは思えないゲームだ。Hシーンにあるアニメーションに懸ける情熱はすさまじく、溢れんばかりの揺蕩う巨乳が美しく思った。
僕は自然と勃起していた。
芙蓉の眦(ふよう の まなじり)、丹花の唇、雪を欺くような肌
白雪 姫は、随分と前にもお会いしたことや、雪之信に名前を問うたとき、名前を憶えてくれていないに寂しそうな表情を見せたことや、「夢でまた会いましょう」と言い放って茅葺きの屋根や水車がある草庵から出ていく。
雪おんなの伝承は事実のことだったのであろうか。しかし誠心誠意尽くしてくれる雪おんなの姿からはそうは思えず、歴史が好きな彼女はおそらく100余年は生きていそうな気配がする。
井の中の蛙大海を知らず
大海に出でて、初めて自分の力量には遠く及ばない世界がある。自分の中ですべて完結するような世界は無く、そこには必ず誰かの介入が無ければら生きていけないのだから。
されど海の深さは知る。
大海に出て、海越え谷越えして鍛錬を試みるが、実は出た世界には姫がいるのである。姫がいるからこそ、世界に彩が生まれ、自分のために強くなりたいと願っていた雪之信は、大事な人を守りたいからこそ強くなれたのであろう。
蛮刀、天狗ちんぽ、珍宝
性交偏差値、レベルマックスのおちんぽ
とかいうeuphoriaもびっくりの隠語を使っている姫は、セックスのことしか考えられないのではないかと思ったが別にそういうわけではなく、ちゃんと今後のことも考えているみたい。
TrueEnd以外では、円満とはいかずに、雪之信から見えないながらもずっと見守っていくことで事なきを得るEndや仲良くなるまえに姿をくらましていくEndなど哀愁漂うEndであり、そちらの方が雪おんなと人間ではしっくりくるというか、True Endは禁忌に触れるような思いを感じ取ったのは私だけでしょうか。
TrueEndでは死を2人を分かつときまで大円団を迎える。
だが、雪おんなとしての威厳は多分失われており、対等な関係が結ばれるのだろう。結婚するというのはそういうようなこと。それを受け入れるということはそれなりの覚悟もあったのだろう。
子は鎹という言葉が作中に出てきたが、未来に目を向けると果たしてどうなるのか。子を夫婦の仲良しのための道具にするというのは、それで友好関係が広がると良いのだが、この考えが広がって遂に人間側が見境なしに摂理に反する行為をすることにもつながるのではないか。
雪之信が子供だった時からずっと観察してきたという雪おんな。きっと彼らならそういう悪意のある行為を阻止してくれるのだろう。

やはりこの姿は……。

あんたら滅茶苦茶仲良しじゃんか。
雪将軍は、人間と同じくわれわれも進化をしていかないとならぬと言い、スマホを全員に供給したり、人間界に降りてきて敏腕な腕を会社経営をすることで財産を形成していくというビジョンを掲げて見せた。
歳をとって枯れていくのかと思ったが、この雪将軍は人間と交流を持つことも躊躇わない。古くからある文化を継承していくことも重要なことと思ったが、大円団を迎えるためには必要だと感じた。
一度は負けたライバルから一本を奪取することに成功し、嘱望されていた跡取りに見事選ばれた雪之信は、一致団結して道場を盛り上げていくために親が子を育てるように精進していくようだ。

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