はい、それではやっていく。
火村と避難所で別離した後、優子を待っていたのはのちに、お兄さんと呼ぶ、明良さんだった。
夕をお兄さんと呼びたかったんだろうね…忘れたくない想い。これが後々になって悔恨を残すんだね。
この人も過去に何かがあってこう知っているのかね。
キズがある……
身体に傷が…まさしく珠に瑕
この表情怖い……
夕にも思い当たる節があるような気がしてくる。
茜を優子と思いこもうとした辺りね。
クリスマスの日にいつもより可愛い服を着ていて、そこに例のあいつが部屋へと乱入した。コトの事実を赤裸々にそして如実に隠すこともなく、まるで他人事かのように話す優子。
なにそれ酷いな…そうかそれで、神はシンðふぁとかで神の存在を否定するようなことを言っていたんだな。神は人が作り出したものであって所謂、概念みたいなもの。
ああ、だから雨宮も優子も寝不足で辛いと言ってたんか。……。
コレがアナタが見捨てたオンナノコです。
次回、10「帰るべきところ」
やっていきたいと思います。
なかなかの鬱展開に辟易してしまった。この章の感想を纏めるのは結構難しいけれども1つ取り上げられるのは、諦観だと思った。諦観すなわち諦めることであるが、優子は何度も何度も身体を犯され穢されぐちゃぐちゃにされお嫁にいけない身体になってしまった。そこで、誰かに救いを求め、縋ろうとしたが、レイプをされている事実を包み隠さずに言えるような相手はいない。おまけに相手は冷酷かつ冷静な奴というわけなので優子には逃れられないということもよくわかっている。だから、優子が逃走してもいずれはもとに戻るであろうことも知り尽くして顔以外の部位は傷をつけた。ということなのだろう。
作中にも描写はあったが雨宮と死別した妹のことを優子に当てはめ、優子がその求めていた妹じゃないと気付いた瞬間、この仕打ち。いくら何でもやりすぎではないのかね……
