~人生は主観的に見ると悲劇だが、客観的にみれば喜劇~【サルテ】 を攻略しました

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『人生は主観的に見ると悲劇だが、客観的に見れば喜劇である。』血と絶望、狂気と怨嗟の果てに辿りついたのは、

死後の世界に浮かぶひとつの舞台。

観客も声援もない舞台の上、

道化師に導かれ、サルテは『過去』を演じる。

それは自身の死の理由を探すため。

それは現世へ再び還るため。

用意された演目は侮蔑と嘲笑の物語。

醜態と共に藻掻き足掻くは必至の生き様。

これは、サルテの喜劇の物語――


導入

舞台は、鉄の処女や苦悩の梨という処刑、拷問道具を持ち出していることから中世ヨーロッパだと思われる。その中世ヨーロッパで繰り広げられる国家同士の熾烈な血みどろな戦いの幕が切って落とされた。
イズール帝国がゲノル公国に宣戦布告をしたことにより、ヴィスター演劇祭が開かれるメルシンとしては何としてでも闘いを食い止めなければならなかったし、後味の悪くなるのも嫌だしという理由で援軍を送ることに決めが、イズール帝国の罠にかかりサルテがひどい目に遭うというのが序章の展開だ。
王女様の立て役者とそれに伴う国家の陰謀が上手く一致した作品と感じたし、以前にも触れたが凌辱ゲームは、女性に対する嫌悪や同性愛者を排除するための集まり、すなわちホモソーシャルをどう簡潔に、そしてより残酷に描き切るのが肝となってくる。
本作では、敵対していると見せかけたイズール帝国の兵士により女性を嫌悪する方向に話を持っていかれた。ここでの女性は「サロメ」だろう。
ただ、「サロメ」に関しては「サルテ」の生き写しという意味では冷静になって考えてみると、ちょっとかわいそうな気もした。
生き写しがどんどん自分とは違う意見を持つに従い、恰も「サロメ」の人格を「サルテ」が侵食していくかのような錯覚に襲われ、ちょっとばかしひどいことをやらかしてしまうことはわかる。

ただ、ここまでするのとはわけが違う。
分かるんだが、穏便にすませような。
例えば、しつけのシーンではイきたくてもイけない寸止め地獄を味わってもらうことなど。
(いやいや、それはそれできついぞ?ww)
そういう意味ではこの『サルテ』は成功を収めている。

真相

そして、第三幕(終幕)では、全てのネタ晴らしが執り行われる。
全ては嘘で塗り固めた彼女の姿がそこにはあった。
身の上、出生、名前、ジャンやマリーとの関係までもが嘘。
しかも嘘の大半が「サロメ」の嘘に付き合ったことで生まれた「悲劇」だったのである。
なんとも皮肉なことだ。
身の上もサロメが演技が下手糞だから代わりの人を探していたガルニエの目に止まり採用となったし、名前も「サン」から「サルテ」に変わった。
名前に関して言うと元々名前のなかった孤児だったので、仕方がないという気がする。
ここまでのことはすべて「サロメ」が体験したことであり「サルテ」はずっとその様を見ていたという。
憎しみの上で自分を苦しめ虐げてきた女の惨めな死に際に快楽を覚えたことは言うまでもないんだろう。
マリーに対しても多分どうように、自分が親代わりとなって身を売ってできたお金を100%孤児らに使うあたりは評価できたが、大の虫を生かして小の虫を殺すような一面も垣間見ることができた。
例えば、メルシンの上官がサロメと勘違いしてサルテに話しかけて来たシーンだ。
まるで黙認するかのように、補助金の額を下げたり思うままに振舞うことのできるサロメの挙動もわかり、また、それを黙認するサマリーの姿もあった。
もちろん、マリーン委はその意思はないだろう。だが、異を問わないで従うのみでは今後、立ち行かなくなることは明白である。
だが、私もこういう立場だったらな……マリーと同じ行為に溺れるかもしれへんね。
だってマリーにはシスターとしての務めがあるし、自分の孤児お守るためなら、ほかの孤児院に遭う蹴られている孤児を犠牲にしても護りたいものがあるということも首肯できるんだよな。
これにより、瑠手は敵はイズール軍だけではなくメルシンにもいるということにもつながってくる。
サルテは、この立場を利用して国を変えていこうとするものの、サロメが混乱の隙を縫って逃げ、ジャンに殺されてしまったようであった。
クルーンがもう1人のサルテだったということでこの喜劇『サルテ』は幕を閉じた……
悲劇は客観的に見れば喜劇。
画面越しに見る景色の数々はされている人の気持ちになってみればそれは悲劇だろうが、客観的に見るとそれは喜劇となる。
このことを実生活で考えてもたぶんそうだろう。
たと追えば仕事でのミスも多少は自尊心が脅かされるのかもしれないが、それを「お笑い」としてみると、いかがだろうか?多分そのミスの多くは爆笑の渦に巻き込まれてしまうだろう。
そういう意味では、『人生は主観的に見ると悲劇だが、客観的に見れば喜劇である』を取り入れてこの令和の混沌とした雰囲気を生きていこうではありませんか!

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