洋画「プラットフォーム」感想等

呟き
グロい描写はあったにはあったが、オブラートに包まれていてグロいのが苦手という方にも観れなくもない。ただし、スカトロの描写はあり。黒人がロープで上に昇るときに上の住人が黒人の顔に向かって糞便を垂れ流す。というシーンがあるのだが、食事中に観たら吐きそうになる。これが結構、心に来る。という方もいると思った。
ストーリーは

巨大な台座に乗った食べ物が、上層階から順に運ばれてくる牢獄。下に行くほど飢餓と絶望が待ち受けるその縦の仕組みを壊すべく、男たちが立ち上がる。

というもので、現在の資本主義と食うか食われるかの競争社会を痛烈に風刺している作品だとと思った。
上層階にいる者は与えられたものだったら何でも食べられるのだが、下階層に行くに従いどんどんその様子は変貌を遂げて最下層付近にもなると、見るも無残な光景になっている。
この映画の面白いと思ったところは、上層階に行く者と下階層に行く者はそれらは皆、ランダムで選ばれているというところだ。つまり、5層にいたからと言って、来月になれば次は4層だ。ということではなく、5層から134層になり得るし、逆に2層になり得るということだ。
収容されている人々は必ずしも犯罪を犯して連れてこられたわけではなく、証明書を発行してもらえるのでここにきた。という人や、本当に人を過失で殺してしまった人もいる。
そんな収容されている人々にとってみればそれは地獄の苦しみと言ってもよいのではないか。
今作はそんな苦しいのだが進むしかないという自己矛盾にも似た葛藤を味わえる作品なのではないかと思った。
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