インターネットで人を呪う

- 凌辱やNTRゲームが苦手な方
- 生々しいレイプのシーンなどで気分を害される方
にはオススメできるはずがない。
精神的にやつれていく女性らの姿には唖然とした。
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↓広告 fanzaでDL発売がされたらしい
グラフィックではすごく遠近感が表現されており、進化を感じた。
また序盤ですでに班員らしき男と接点があったが、前回の「螺旋回廊」みたく、一人が起こした事件というよりは男たちが「螺旋」のように輪になって凌辱していくゲームかなと感じた。
前作は、EDENという訳のわからないものに受動的に操られて良いようにされていくのみであったため、恐怖心は煽られたが、ややだれてきた。
だが、今作は堂々と名乗りを上げてアクションを取ってきたり、弘樹と圭一の二人が真相を突き止めるべく様々な対策を講じて、EDENに挑むという流れ。
同じシーン、同じセリフが続くけれども、エンディングが異なるため、スキップができないのがつらいところ。
OPソング:satirize (I’ve)
I’veは「さよならを教えて」でも有名だな。
EDテーマ:The end of summer (I’ve)
プレイ時間:20時間ほど
期間は12月27日から寸暇を惜しんでプレイして1月3日にクリア(もちろん、正月や大掃除もした)。
全34エンディング
登場キャラクター
女性キャラクターを紹介します。
- 氷上 有紗

金には困らない生活をしているが、自分で使う分は自分で稼ごうと、主人公の「岡本 弘樹」の家庭教師をしている。JAGARを所持しており、時速200Kmまで行くこともある。
河合圭一と付き合っている。
- 鈴見 瞳子

従妹の澤村駿平と恋人同士にあり、同棲している。仕事はデパートの呉服売り場の販売員。おっとりしてる性格だが世話好き。
河合圭一とは知り合い。
- 岡本 悠里

兄の弘樹とオンボロアパートで2人暮らし。部屋は1つの部屋をカーテンで仕切るという夜のオナニーのときには一体どうするんだ見たいな間取り。
お兄ちゃんが大好きだが、しっかり者。
咲かおりとは親友同士。
- 咲 かおり

母親と借家で2人暮らし。春に悠里の学校に転校してきた。
しっかり者で頭も良いのだが、周囲の人と関わろうとしない。知らず知らずのうちに弘樹に惹かれていく。
- 氷上 真紀

有紗の妹。クラブにも行き、DJもやっている河合圭一の弟、河合洋二と仲が良い。
但し、真紀も洋二も自分たちの兄(姉)の交友関係については知らない。
圭一が講師を務めている専門学校に通っている。
- 寺島 実奈美

かおりが以前通っていた学校の同級生。
交流を持つ以前から香りのことが好きであったが、たまたま優しくしてもらったことがきっかけで実際の交流を持てるようになる。
- 神無木 頼子

???
って引用元のユーザーマニュアルに書いてある。
なんだろう。ハテナが三つで、はてなさん……。
ハッサン
あらすじ
主人公・岡本弘樹は、愛する妹・悠里が篠原率いるEDEN(前作とは異なる団体)に誘拐されレイプされるビデオを送り付けられた。
妹を救おうと奮闘する中、悠里の友である咲かおりがEDENにつながりのある人物に狙われていることが判明した。
序盤
1つ目は悠里の場合か……。
お兄ちゃん、大好き!と言っていた妹は近親相姦と言えばそうなのかもしれない。浴衣を携えて夏祭りに行くらしく、友人の家に居候することになった。
その時を見計らってか、ガス工事関係者が来るので家にいろと旨の手紙を201号室(隣の部屋)に住んでいる男子大学生の男が手渡しする。
今の常識では、ガス会社の人が直接来て○○時から工事をします…云々…みたいに言われるんじゃない?
ここから、何人のも男たちに女が犯されるビデオ(のちに分かるが有紗だと思われる)をダビングやそのビデオを見て妹の姿とリンクさせ達するシーンもあった。
しかも実は妹は、夏祭りにも居候にも行っていない。それは熱があり、行けないと電話口で言われた咲かおりにより知らされた。しかし、その手には…なんと妹が凌辱されている映像が運ばれてきたのだ。
もうこの辺でお腹いっぱいなんだが、実は序章だけでも6つのエンディングが用意されている。
「帰らない妹」End
すべてを紹介するのは少し無理があるため、上記のEndのみの紹介にしたい。
- 序盤を終えての感想
当然なことに、愛情が深ければ深いほど、寝取られたときの悲しみは大きいと感じた。圭一は、EDENのURLが書かれた携帯電話を拾い、そのあとでアクセスすると、どこからアクセスしたかとか個人情報が取られていく。好奇心には抗えずにアクセスしてしまったがもう時は遅い。
あまりの歯がゆさと胸糞さに座っていても眩暈に襲われた……。
「螺旋回廊」の人物、「佐伯」「鵤」など実験に参加させられた後輩達が話の中で登場したのには驚いた。
本編
ただ単に自分にとって大事な人が繰り返し男らに凌辱されるのを手をこまねて眺めているわけではなく、しっかりと情報を集めて状況を打破しようとする様には心が震えんばかりに興奮した。
また、アジトを突き止めるまでは結構簡単に物事が進んでいったが、問題はそこから。
岡本弘樹に悠里かかおりを選ばせて、精神はEDENの男達の元に置き去りとなってしまうEndなど鬼畜を極めるEndのオンパレードとなっている。
また、フェラしやすいように歯を抜かれてしまうEndや、弘樹が頼子に四肢切断されて最後には良い実験台だった、と言い放ち死んでいくEndもあったり、なるべく痛くする創意工夫もあって画面から目を逸らしてしまった……。
こうなってしまったのは、偏にEDENの力というよりは篠原の権威に他ならない。見つけた女に篠原なしでは生きていられないと思わせる洗脳の仕方は、新興宗教を彷彿とさせた。罵倒や強姦により、彼女たちの価値観を裏返す。そうすることで脆い個性という檻に囚われた人格はいとも簡単に崩れ落ちる。次に、そのような仕打ちから快楽(この場合は媚薬)へと誘う。もうそこまで達すると、それ無しではいられなくなってしまう。
攻略サイトは見ないと全てのエンドが回収できない可能性大。
俺たちのEDENというEDでは、EDENからすべての女性を取り返すことができたのだが、一般的な愛し方はもうできない。篠原という憎き相手の名前を出さないと興奮できなくなるほどに、すべてを作り変えられてしまった。序盤、篠原が「愛し方にもいろんな形がある」と言っていたが、そのことを彷彿とさせるEnd。
- EDENの人たちについて

みんなで何かを作り上げる体験が乏しい方々だという気がしてくる。
作り上げていく経験がないとこういうことをするとは言えないが、少なからずそのこととEDENのことは関係がありそう。みんなで何かをやりとげるのは一時的にとはいえ快感をもたらすとEDENの人たちの動向をみて判断したので。
ただ、バラまかれた個人情報では、多かれ少なかれ貯金をしていることに驚いた。というのは、こういう人たちってどうも、淫蕩としており、湯水のごとくお金を使い込んでいると思ったから。
さて、僕の貯金残高は、、、
ただ、前回のように得体も知らぬ人物に良いように言いくるめられてしまうような恐ろしさは感じなかった。代わりに最愛の人を助けられない歯痒さがあった。
ただ、EDENの末路は意外とあっさり。
もう少し粘りというか、本気を見せてほしいところ。
EDENの個人情報をバラまかれ、怒りの矛先となる相手が現れたときには、絶対に殺す、とまで言っちゃていますからね。
EDENを名乗るものに、負けは許されないのよ
この言葉をもっとよく嚙み締めていただきたかった……^^;
こういう悪人が跋扈する作品では、しようと思った動機に興味が惹かれるのだが、今回ではそういう表現はなかった。
篠原ルートというのを追加してほしかった……。
ただ、享楽的に欲望に忠実に過ごした結果、ああいうようになったのか。
それにしては、家にサーバを保管しているので突発的にしていくより、緻密に計画を練って行動していたようにしか思えんのよな……。
もしくは、家庭環境のために親の愛を満足に得られなかったのでそうなったのか。
善悪の区別も大人に育てないようにするには、面倒だとか大変だとかいって投げ出さないことだ。
というメッセージなのかな…。
瞳子は、インターネットオークションで偶然取引した相手が篠原であって、ただのそれだけが篠原と接点を持つ。でも本作の人物では最も過酷な運命になったと感じた。預金残高355万円ほどあったので離れた場所でもすぐに駆け付けることが容易く、自分も家が近くなので直接取引しましょうとか言ってくるんだろう。
あの色合いの携帯を女性のみ所持したがらないと予想して犯行におよんだか。
事件当時、付き合っていた人はいたようだが、その人は徐々に狂気の渦に巻き込まれるのでした……。
最後のEndを見た後でシーンが追加されるが、ほかのキャラと違い、救いの程度があまりにも少ない。人を「物扱い」する実奈美は、頭のねじがぶっ飛んでいる。
かおり編・駿平編
エピソードを全部見ると閲覧できる。
かおり
実奈美と結ばれてレズとして生きるか、それとも……。
2人とも、心にぽっかりと空虚感でいっぱいになっている節がする。だからこそ、実奈美はかおりに狙いを定めてきたのではないか。同じ境遇に置かれた人同士は何故か惹かれ合うだろう。
序盤は、歪で奇妙な二人の親友関係を心のどこかでは応援したくもなった。だが、交換日記の異常ともいえる彼女の動向を知ったとき、その考えはあまりにも浅はかではないかという気持ちが出てきた。
一言で書くと狂気。
その狂気はやがて、最悪な結果を生むことになる。
ずっと、かおりの髪で右目が隠れていたことはそういう意味だったのか……。
駿平
心を癒すためには何かを犠牲にしなければならない。
現実は、2人の思いとは裏腹に奇妙に捻じれていく。そのことを仕組んだのは頼子であった。
だが頼子の配下に下り、支配を受けていくシーンをみると、EDENを立ち上げたのは頼子なのではないか。
頼子は至るところでEDENを立ち上げ、こういうことを繰り返しているのではないだろうか。
前作とは違い、ユカリとは一時凌ぎの「快楽のための道具」でしかなったようだ。EDENは頼子にとっては隠れ蓑であり、次から次へと生産していく。まるで、いたちごっこのように。そして自分だけはのうのうと自由自適に暮らしていくという意味では胸糞であった。
最後に印象深かった言葉を紹介する。
「真に中立などというものはないのだよ。人が迷うとき、
それはより心惹かれるもののデメリットを探しているだけだ。
そして多くの場合、その行為は、ただの時間稼ぎに過ぎない」「あなたが心を満たすために必要な犠牲は …… つまらない常識と脆弱な根拠しか持たない理性 …… 」
人を信用しなくちゃ生きていけない …… 誰だってそのことは同じ筈で、
これは人間としての真理の筈なのに、それを人間が壊すんだ、平気で。「進むことはできない。でも戻れもしない。
残念だけど、人間は本来止まれない生き物なのよ? 知っていた?」「期限のない『考える』は考えていないのと一緒よ」
あなたが心を満たすために必要な犠牲は …… つまらない常識と脆弱な根拠しか持たない理性…… 。なんだか、螺旋回廊もそうだが、つまらない理性に縛られるよりかは、より快楽を享受したいのかなとも思える。
どうせ人は欲望を抑えることはできないのです。
とか
人間は、自然の力に還った方が、愚かしい法律の軛の下にあるより、はるかに、ずっと幸福なのだ
『悪徳の栄え』
とかもそう。

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