不良たちを成敗した悠木皆守は、遂に人格が割れて(?)濾出してきたようだ。
自分との闘いか。
この世で一番強いのは暴力団でもギャングでもなく自分とよく言うもんな。暴力団やギャングは、肉体的には断トツで強いのは言うまでもないが、自分自身ではその現象をどう言うように考えるのか。反逆の手段を取るのか、或いはただ反乱せずにほとぼりが冷めるのを待つのか。
どちらの手段を取るのかは置いておくとして、重点に置くのはその心ではないかと思う。
いじめられていた卓司はいじめの原因ともいえる奴らに対して犯行の遺志を見せず、心の内で相手の死を望むようになっていった。
積もり積もってできたその鬱積が人格を作り、そうしてできた人格が皆守と由岐である。

一通り由岐との闘いを終えて
若槻姉妹のことやマスターのこと、間宮卓司のことを由岐から教わった悠木皆守。
7月3日に教わったはずだが、それを失念しているのか、記憶をリセットされているのか分からないが、依然として、
由岐と皆守は卓司により造り上げられた人格であることは変わらないようであった。
闘いの中で、純白のオパンツを見せてくれた由岐。
たぶん、その心境は卓司と皆守の分離に対して、その最後を予感してなのか切なく侘しい気持ちでいるような気がした。

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