≪百合の皮を被ったグロ≫ 真愛の百合は赤く染まる

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画像を追加、プロフィール画像の改善、リンクを踏んだら、以前のブログに飛んでいたので、今回はそれの修正。この修正は時間がある時にでもやっていきます!!
一言だけで書くとえぐかった。
前作死に逝く君、館に芽吹く憎悪をプレイをしたが、そのときは正直、上位種族という人間の姿を残している化け物に襲われ、拷問じみた惨いことをされてしまうという内容であった。グロいけれどリアリティーもなく、ただそれだけという印象を持ったのだが、今回はそういうキャラは出てこず、あくまでも現実に起こりうる事象を取り扱ったストーリーとなっている。前半は百合物語を、後半は現在多くの問題を孕んだ結末に触れるのである。
キャラ紹介
本庄 真奈美 CV:八尋まみ

町内の学校に転校してきた普通の女子学生。
引っ越したばかりで何も分からないため、「愛実」から様々なことを教えてもらっている。
あまり自己主張しない性格でクラスでは目立たないようにしている。
実はレズビアンで、同じクラスの愛実に心惹かれているが、告白するような勇気はないため普通の友達として接している。

神崎 愛実 CV:風花ましろ

町内の学校に通っている女子学生。
勉強も運動もできる優秀な生徒。全てのことをそつなくこなす。
特に親しい友人もおらず、周囲には少し近寄りがたい雰囲気を放っている。
隣の席に転校してきた「真奈美」には、自ら言葉をかけ学校生活を手助けしようとしている。

優子 CV:水野七海

「愛実」と何かしらの関係がある人物。
常にゴスロリ調の服を着ており、「真奈美」にも友好的に接してくる。

とここまではプロフィール画像だ。また、私が関連記事を書く上で名前を漢字表記で書いている場合とひらがな表記にしている場合がある。
これにも訳があり、今作では2人のまなみが登場してくるが、それをわざわざ「2人のまなみ」と表記するのは少々めんどくさいと感じたため、漢字表記はそれぞれの人物を、ひらがな表記は「2人のまなみ」を表している。
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新しい町に引っ越してきた「真奈美(まなみ)」。
彼女はレズビアンであり、同じクラスの「愛実(まなみ)」に想いを寄せてしまう。
最初はそれを隠していたが、
すぐに見抜かれてしまい、衝撃的な言葉を聞かされる。「私もね……女の子が好きなの」

互いの想いを通じ合わせることができるようになった2人。
しかしその関係は、徐々にいびつなものへと変化していく。
「まなみ」の愛に「まなみ」はどこまで応じることができるのか。

やがて、真奈美と愛実以外の人間達も巻き込んで、
物語は大きく歪んでいく……。


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以下、ネタバレあり

設定・世界観

真奈美が住んでいた町は、レズということを知れば忽ちにその事実は広まっていくことから、学校ならではの閉塞感を感じた。
特にクラスが分けられていて、クラスメートと仲良くしなければいけないという洗脳が繰り広げられていく日常を満喫しているように思う彼らにとっては。
転校してきた学校において真奈美は愛美と出会う。女子高かな、その女子高において百合物語が繰り広げられていく。

キャラクター

このゲームには本庄真奈美、神崎愛美、神崎優と吉沢先生が登場してくる。
真奈美

True End以外は何だかいたたまれないなかった。
狂気の愛美を受け入れるという形で何をされても良いとでも言うのであろうか、受け入れると理解するとは似て非なるもの。
受け入れるとは耽溺するかのように自分もまるで、今回で言うと愛美と一心同体かのように入り込んでいくということである。理解するとはお互いが違う存在なのであるということを自覚してその後の人生を歩んでいくことであるのではないだろうか。
そういう意味では真奈美も狂気じみている。                                                                                                                       特に達磨Endではどちらも狂気じみていて、達磨になることを受け入れているように感じた。
それが結果として四肢切断され愛美無しではいられない結末に繋がった。彼女に性格もこのことに一因があるのではないか、とも感じた。
彼女は献身的だが、それだけで終わり、後は奴隷か、ペットのように扱われる。たとえ生きていたとしてもそれはまさしく生き地獄である。
そういう結末になることも彼女は見越していたのであろうか。いずれにせよ、この結末、True End以外は救いようがない。
愛美

こちらも同様、True ルートではいたたまれないことになったのだが、優とどことなく性格が似ているせいかそれもまた彼女の魅力でもあり違う方向に向かえば被害を蒙るんだろう。心情的には始まりはいつも雨のような真奈美に対して初めに声をかけてくれた人であり、勉強を教えるという名目の上で性行為に及んだまゆみは、まるで互いの愛を確認し合うように少しずつ距離を縮めていく。
そんな中で愛美の心情的に弟の存在が邪魔であり正直嫌悪している雰囲気を醸し出しつつ、狂っていく愛美の姿に正直のところ、同情してしまう。親とか家族を切り捨てるというのは並大抵の覚悟では成し遂げなれない。結末はどうであれ、それを成し遂げたこのEndは一矢報いることはできた、と私は思う。
手足よっ!手足が無くなれば、私がしてあげられることが増えるじゃないっ!
では、まどマギで杏子がさやかに対して言った
アイツの手足を潰してアンタ無しでは生きられなくすればいい
を彷彿とさせ、狂気じみた発想だなと思った。
優子

一番の精神病的な性質を持つ男。
本名は神崎優。優子という名前も彼自身が考え出した名前である。
愛美(実の姉)が同性愛者だという事実を知って自分も女になれば好きになってもらえるじゃないかという淡い期待を胸に突っ走っちゃったのかなという感じはした。
近親相姦は同性愛や両性愛の概念とは違うと思う。生物学的とかそういうものではなく生理的に受け付けない……。
吉沢先生

今作の随一の被害者であり、唯一の無関係な人でもある。そして面倒見がよい先生だと思った。
だが結局黒い車に乗った男とはいったい誰なんだろうか。吉沢先生の車は確かに黒い。だが優に殺される直前、黒い車とすれ違いさまに真奈美と帰るシーンもあることから違う人物なのではないかという気がした。もしかすると本当に黒い車に乗った人は吉沢先生で、先生は真奈美が帰るのを心配していたのかもしれない。
この人の立ち位置的に考えると吉沢先生犯人じゃないのかと思っていた。だが、多分愛美のことを知り尽くしてはおらず両親が亡くなった後、ずっと気にかけていてくれたという描写があったことにより、犯人ではないとの結論に至った。

感想

序盤から中盤にかけては、愛美の素行にやや難ありの様子であり、首筋や乳首に甘噛みをして出血させるなどグロい要素はかなり少なくなっていた。だが、それも優子が2回ほど現れたあたりから一気装いは変化する。ただのリョナゲームではなく、より現実的なグロさを醸し出している。
優は身も心も男性であり、男性の性欲の恐ろしさをなんとなくだが感じた。
また本作の面白さは正気の向こう側の人間を描いているところだろう。人には狂気に満ちた人のことをよくサイコパスと表現するが、ここでもそういう表現にしよう()。サイコパスの不可解な行動の果て(狂気の行動)に一体何が待ち受けているのか。それはよく分からない領域に足を踏み入れるときに感じる恐怖のように私は感じた。もちろんそれは今まで興味関心のなかった分野に足を踏み入れるわけではなく、強盗、誘拐、殺人などの凶悪犯罪の類である。真奈美も愛美が一体何を考えてこういう行為に及ぶのだろうか、と思いを馳せるシーンもあることにより狂気を感じたことは明白ではないかと思う。
前半までは少し癖が強いが護ってくれそうな愛美と一緒になるのだろうと予想はしていたが、その予想をはるかに超えた作品となった。
グロテスクな意味で。
眼姦は勿論、脳姦や内臓を引き擦り出して鑑賞するというあまりにも常軌を逸している。
でもよく自主規制団体に警告されなかったのは、せめての救いなのか(調教End)。
死体を埋めることで生まれる共犯者意識は申し訳程度だ(True End)。
まなみによる優の死体解体は、結婚式のケーキ入刀だと感じた。当てのない逃亡の始まりどころか、まなみの門出を祝うイベントではないかと思う。
まなみに祝福を!そして優子が現れたことで、一連托生していった絆にも感謝を捧げよう……。

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