テレビアニメ『NieR:Automata Ver1.1a』で「かけた月は元に戻らないのです」といっていたのでプレイしてみることにしました。健次にはかつて麻耶という恋人がおり、それを奪った挙句、彼の左足を負傷した原因は飛鳥なのだということからスタート。
飛鳥に対する復讐心は、死人のように生きる健次にとって、唯一の生きる目的なのだろう。そんな彼が偶然(あるいは必然)に誘い込まれた「悲願華」。
なんだかそそられますなぁ・・・。
一言感想:足利家と北条家の対立に健次や元恋人である麻耶もかかわっていたという事実が物語を興味深くしているような気がした。
百合のポジションが花月では愛情あふれる「母親」を表現しているのに対し、琴音では愛のかけらのない人として描かれている。
人生は自分探しの旅。
興奮したポイント:くすぐり責めのシーン
スカトロはモロ見えでなく、暗転した。自主規制というものでしょうか。
今のCLOCKUPなら、モロで出すんだろうな。やりかねない(笑)
主題歌:壊れた月(kala)
プレイ時間:28時間
プレイ順:沙羅→香菜→花月→琴音→麻耶→彩江→ハーレム
あらすじ
小説家である早川健次は、何者から電報を通じて、姫里村にあるサナトリウム『悲願華』(ひがんばな)へ呼び出された。
そこでメイドとして働くという形で世間から隔離されている患者たちは皆「奇人病」という病にかかっていた。
患者たちを助けてほしいと懇願する女主人・北条彩江を前に健次は断ることもできず、『悲願華』にとどまることにした。
病気の治療のために性行為に耽る作品かな。
キャラクター
悲願華関係者
早川 健次
主人公である小説家。片足が不自由。
姫路 沙羅
患者の一人で、患者たちの中では一番年上。家事を得意とする。
夕張 花月
患者の一人。患者たちの中では最年少で、甘えん坊。日記をつけることが趣味。
白石 香菜
患者の一人。裕福な家に育ったが、「奇人病」に対する不安を抱えている。
沢渡 琴音
患者の一人で、患者たちの中では一番冷静。鬼姫伝説に興味を抱いている。香菜との仲は良くない。
北条 彩江
サナトリウムの女主人。健次が来る前は一人で患者たちを看病していた。麻耶のことを憎んでいる。
その他
如月 麻耶
健次の元恋人で、彩江の姉。
足利百合
下露婆の娘。「奇人病」についてよく知っている。
下露婆
姫里村の村長で、百合の母。
本名は足利露子
精酒納言
百合の悪友である呑んだくれ。
鬼公方師直
足利家執事で、常に鎧を着ている。曼樹里村にある寺の尼僧で、鬼姫伝説を知っている。
沢渡飛鳥
健次の親友で、琴音の兄。現在は消息不明。
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END
本ゲームでは11ものENDが用意されている。
各キャラクター(沙羅、香菜、琴音、花月)2つずつで8End。麻耶、彩江End。最後にハーレムEndという流れ。
村からは隔離されている「悲願華」から深い事情を聞きに村長の所へと赴くのであったが、そこに百合と名乗る女性の姿があった。
女はこの村には男は生まれず、既存の男ども皆、奇人病を発症して死んでいったんだそうな。
要するに健次は悲願華に連れてこさせられたのは、悲願華の種として相応しいからであって他意はない。
奇人病はその患者と性行為をすることにより男にも発症する可能性があるとのこと。
とすると、すでに発病したと思われる健次と隔離されていた小娘たちと激しい性行為をするんじゃないか、という要らん憶測が湧いてしまった……。
まずは、
『欲望の赴くままに診察する』
を選択した。
唯物論的な思考であり、神仏は前時代の人達が作った概念であると言い放つ健次。
時代背景は大戦時なので頼れるものがないときや、あてのいない不安で容易く変わってしまうものはもう信じたくないという意思が垣間見え、より現実主義になるのも肯ける。
沙羅は、血球の代謝が停止する症状であったが、そんな病気はただの迷信に過ぎないと健次にそそのかされ、そのことが幸いしてか、後遺症もなく終わったようだ。
だが、最後の場面で他のキャラや彩江がいなくなった。
香菜は、骨髄機能不全により、造血機能が損なわれる症状が現れたが、それと付随して幼児退行も進行している様子。彼女は自分が確かに存在していたという証明が欲しくなり健次に子種を要求する。だが、妊娠したとして子を産み育てるには体力が必要。
さて、どうなる?
さらに、彩江がいなくなった理由が判明。
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なぜ、そんな行動を起こしたのかという疑問はさておき、香菜は一体どうなっていくのか…?
花月は、肺の機能停下のため、喘息や咳が現れる。
徐々に喘息の発作が起きる頻度や度合いも大きくなっていく花月。守ってやりたい思いに駆られたが、百合さんの薬を処方してくれたおかげで何とか命「だけ」は助かったようだが……。
これ若しかしたら、だれか1人を選ぶとそのほかのキャラは死ぬといった展開なのではないかと思ったのだがどうなんだろう。
琴音は、脳の機能低下により、記憶が失われていく症状。
一番しっかりしているように見えた。しかし、その記憶が失われていく症状が進行していることで、あえて自分を賢く見せようとしたのではないか。
彼女はある事情を健次に話したことで一気に険悪モードになった。
笑うことなく、いつも不機嫌でいる琴音にくすぐり責めを執行するシーンもある。

坊主憎けりゃ袈裟まで憎いと言うがまさにそんなルート。
どうしても、宿敵の妹であった人のことを許すことはできないとし、半分レイプじみたことまでする。
罪を憎んで人を憎まずとはならずにあくまでも「人間らしい」心情を描いている。
『あくまで相手を助ける目的で診察する』
沙羅
彩江さんと沙羅のダブルパイズリやら、眼鏡をした沙羅を女学者として小説家と女学者の禁断の恋を描くシーンでは眼鏡をかけたことでより一層背徳感が得られ興奮した。
自分自身を病気だと思い込むことで発病した風土病みたいなものなのではないだろうか。
香菜
飛鳥のことを親ぐるみで知っており、飛鳥は香菜も手を出していた。
香菜は健次の子供を身ごもったことで、健次にある心が芽生えていた。それは、家族愛であった。
今まで、飛鳥にされた仕打ちのことで気を病め、復讐したいがために生き永らえてきた健次にとって、妊娠は取ってつかぬ話だという印象だが、曲がりなりにもちゃんと「父親」をしており、そこにはちゃんと愛はある。
子供を妊娠させたことで、飛鳥に対する復讐心を家族愛に昇華させるEndだ。
花月
生きた証として日記や物語を書く。
日記や物語を書くことで、終わることは次のステップに続くステップであり、未来への希望となる礎を築いたのだろう。
「さん」を「しゃん」と呼んでしまうほどの舌足らずの口調で、癇癪持ちだが僕は、守りたくなりましたね。
母親とのかけがえのない思い出。花月が歌うとなんだか泣けてくる。
灼けるような 瞳の色 闇の森に浮かぶ月
壊れた月 抱きしめて 誰もが独り消えて逝くひび割れた鏡 映る姿 誰かに愛されたかった
捕まえて 強く抱いて 寂しさも忘れさせて
こちらの歌詞は、本作の主題歌、「壊れた月」ですよね…^^
百合・・・
足利家の次期当主として村の管理下に置かれた彼女は、自身が産んだ娘でさえ、離れ離れにされた。自分は親である下露婆の支配は私の代で終わらせるとばかりに、娘に対して「無干渉」を貫いていた。それも自分は支配じみた仕打ちをされたから娘には、そんなことはしたくない。毒親から受けた支配の連鎖は私が引き受けるという意思が垣間見えた。
琴音
生きるも死ぬも一緒と考えていた健次だが、その生を支えていたのは前述の通り飛鳥に復讐をするためであった。復讐に満ちた世界には、対象の人物を始末したあとの人生の目的もなく惰性で生きるのみ。虚無主義の誕生だ……。
そんな虚無状態にあった彼は、愛する人を見つけた。
麻耶のことはもうどうでもよくなったのか分からないが、人生の目的を彼女に尽くすことにした。
死ぬも生きるも一緒なんて言う奴はなあ、本気で人を好きになった事がない奴が口にする腐った言葉なんだよッ …!!
と対峙した敵に言い放つシーンでは心が振るえた。

子供にとって、母親という存在は大きい。たとえ母親らしからぬ行為に甘んじていたとしても。
なんだか切なくなりました……。
麻耶・彩江※ネタバレあり
これまで、麻耶の所在について、露子は村が嫌っており、村から出ていったときに原爆の被害で亡くなったという話だが、百合の話は違っていた。百合が麻耶を殺したと話をされたと思うが、いずれにしろこのルートでは麻耶は生きていた。
分岐点
- 村長に会いに行く
- 悲願華で娘たちと戯れる
があった。おそらく、麻耶の早まった行動を阻止する方法なのだろう。こんなビジュアルの娘が戦時中にいたのかという疑問はさておき、あえて派手な格好をすることで村からの脱却を望んていたのだろう。
忽然と消えた4人の娘に探すそぶりもなく性交に耽る彩江と麻耶の姿に、肩の荷が下りたのか、はたまた、村長に匿われている事実を知っていたのかとか思ってしまう。
このルートでは、さほどの事実はなかったのだが、師直がふたなりであることや百合だけが奇人病を発症していた事実が判明。
実をいうと、沙耶、香菜、花月や琴音の症状は人為的であり、作り出された。毎日出される食品に少しずつ毒を仕込み、発作を起こさせた。そうすることで鬼神伝説は恐ろしいと思い込ませ、それに恐怖した村民は生贄を捧げる。そうして選ばれたのが4人の娘だった。
元々、か弱かったのか本作では語られることがなく、謎に終わってしまったことは残念だったが、マニア向けの良い抜きゲーだろうな。
百合は、健次を見初めていた。その思いを叶えたいために生き永らえてきた彼女に対しては、最後に報われて欲しかった(小百合という子供がいる)。確かに「奇人病」という偽りの病を4人の娘に流行らせたが、彼女だけに責任を押し付けるのは、村全体のことに関わる。
曼樹里や露子についても村の因習に囚われた人なのかと思うと罪を咎める気にはならなかったが、いざ自分がそうなれば、殺したいほど憎むだろうね。
ハーレム
ハーレムEndは、いたってシンプル。彩江と麻耶は崖から飛び降り自殺する。村長に匿われていた4人の少女が健次のもとに帰ってきた。そこで待ち受けるのは凌辱劇だ。
結末(クリックして表示)
崖で感傷に浸っていた健次は何者かに突き落とされる結果になった。
一般的なハーレムEndでは、イチャイチャムード満載で終わるのに対し、本作では一線を画した作風になっており、衝撃を受けた。




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