一人を救うということは同時に、もう一人は、蹂躙されてしまう。
そんな彼方立てれば此方が立たぬのような感覚を覚えた。

「クリスマスプレゼントはここ♡」と赤い文字で書かれた体からは正気が漲っていない。
まるで死んだかのように思えたが、その実生きており、何とか声を発したようであった。
だが、その思いもむなしく、葵はゴムを切るためのカッターを調達するために祐司がコンビニに出向いた瞬間、拉致られてしまった。
もうほんとの瞬間で奪っていくとは。
返された香乃も毎晩のように抜け出しては、あの手この手の技を仕込まれつつ、EDENへと顔を出しているのはHPの更新から見て明らかである。
気味が悪い思いもしたし、仕組まれた巧妙な洗脳は解くのに時間がかかるということなのだろう。

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