もういよいよ、終わりもあと2日。
前回は、瀬美奈が姉でここはどうやら病院らしいということが分かった。
大学に受かった姉と
大学に滑り、一浪が決定した僕。
恐らく、同じ大学のエリート大学を受けたのだろう。これは、御幸ルートでも言っていたように自分より上の人だけがエリート大学へ進学し、自分は落ちこぼれ、なんだと深く自分の心の中に認識が広まると形容しがたい辛さがにじみ出てきた。
そういう環境に身を沈めていたら、0か100か思考に浸かってしまう訳だな。多分、東大以外の学校は受付ません!というように育ったので滑り止めでさえ受けなかったのだろう。もしくは、受けさせてもらえなかったのかな。
≪保健室≫

教育実習は本当にしていたのか?
「現に毎日毎日……」「毎日毎日?」
ここ、何度見ても自分が作り上げてきた牙城が崩れ去ってしまう感覚に襲われて鬱になる。
言っていることは別段、おかしい所は無いにせよ、何だろう、このよだれは。
よだれを垂れ流しながらしゃべることは通常、身体的な病気または精神的な病気の薬の副作用として現れることが多いが、となえさんは「保健医」として勤務しているから、薬の副作用っていうことはないだろうから、考えられるとすれば、広介の幻覚なんだろう。もうまともに物を認識する機能も失われたのか。
あっちにフラフラ、こっちにフラフラと、まるで根無し草のように彷徨っているようにしか思えない。

教育実習なんてものは、最初からあンたの妄想でしかないんだって!

はい?www

遂にランニング放尿ww

やべぇよやべぇよ
気がくるってきた。
≪図書館≫
神仏習合っていうやつか、そして戦いに敗れたものは、勝った方を持ち上げるということだ。
大自在天と烏摩妃は元はヒンデゥー教の神様(シヴァとパールヴァティー)として祀り上げられてきたが、仏教に取り入れられ、教えに歯向かう者はこうなる運命だ、とでも言わんばかりの事になっている。
降三世明王に踏まれているのである。
天女の羽衣伝説。
ドラえもんで見た、それ。
拍手をしながら退場する。
今起こっていることと人見の中で起こっていることのギャップとの差にわらけてくる
≪弓道場≫

….先生? そのヒクツさはぁ、すでに傲慢ですよぉ先生はぁ、自分のできることだけやればイイんじゃないですかぁ?
なんだこの、プロポーションと言っていることのギャップはww

でも、いつか殺してやる。
結局、殺すのね。自分の鏡となる少女を殺すっていうことは自分を傷つけて自分の人間性も破壊してしまうことだと思う。
≪屋上≫

天使ってなろうっと思ってなれる者?
そして、飛び降りた。
気が付くと人見はカンナが咲き誇る≪中庭≫に来ていた。

僕にもできること、あるんだな。そうやって、心に残ることもあるんだな….
無力な僕だけど、僕の事を覚えてくれてありがとう、と言う意味合いを感じた。
泣けてきた……
≪教室≫

これ何を言ってんだよ、。
ゴミはゴミ箱に、炭は炭入れにのような感じかな……
縒(よ)り合わせの後に言葉が続かない……
……お、おう……

人見さん。今までは先生。だったのにね。
初めてだな名前で呼んでくれたのは。
なんか話が噛み合っているようで、いない。食い違いが発生しているような。
これやね、恐らく。
学校に行けなくなったのは……

先生.…
となえさんの、教育実習なんてものは最初から、あんたの妄想でしかないんだって。という言葉を思い返していると、ここは病院で睦月とは幻想なのかは分からないが、幻覚上の人物である可能性が高い。だが、今回のように人見さん、先生、に分けて言うのはあまりにも不自然である。そうして考えるとここで言っていた人見さんは現実、先生と言っていたのは広介自身が学校に来て教育実習をしている教生なのだ、と言う妄想が作り出した別人格の睦月だと考えた。

もうちょいで顔が見える。
ポーズが淫靡だ。
黒くて白い。
それは広介の心を表す。
ということは、白黒思考で満ち溢れていて、100%だけが自分にとっては自分に見合っていると考え、それ以外はゴミクズだ、という考えなのだろうか。

広介は睦月のことが好きだったんだな……
淡い初恋の記憶。僕は彼女に触れることができない。とかも言っていたし、結構闇が深くにありそう。
好きなのに触れることができないのか、好きだからこそ大事にしたいと思っていて、それが触れてはいけない、というようだったのではないだろうか。
