口に出して言葉にしないと通じない…
この別れ方。
若しかして運命の日までもうすぐなのか。
7月10日。もう夏休みまで10日ばかりとかそんなとき、いつものように沙耶に声を掛けられる。
寝坊してもいいのに…とのこと。
寝顔が可愛いとか、寝ぼけ眼が見られてうれしいとか、寝言が可愛いとか。
ヒロはそんな沙耶に、男ん子がそんなこと言われて嬉しいわけがあるか、と心の中で反論した。
言われているうちは別に何とも思っていなくて、邪見にしていたとしても、いざそれが言われなくなったら、寂しく感じる生き物が我々人間という物だ、と感じた。
料理の勉強をするために早起きすればいいじゃない?という沙耶。
しかし、それでは、お昼ご飯の採点するという約束が守れそうにない。
そのことを伝えると、ご覧のように見え見えの反応を取る。
ああ、びっくりした。
睦月睦月というから勝手に「巣鴨睦月」似の美少女かな、と思ってしまった。
大人しい少年だったわ。
