冴が犯人だと分かり、このゲームもいよいよ終わりの時が差し迫っている、と感じた。

冴は、何で自分が愛されていなくて、卓哉と付き合うに至ったやよいに対し、嫉妬の念が浮かび上がってきた。嫉妬に駆られた冴はわざと酔っ払いに車を運転させたうえでやよいを事故させたように見せかけた。
本当にできるのか分からないが、飲酒運転をさせたことで、過失致死になるが一応できるのか。
事故で死を彷徨うやよいは、病院に運ばれていき、医師は学会やら出張やらで出払っており誰もいないようである。
そこで、医師として立ち上がったのは、今か今かとばかりに待ち構えていた冴だった。
助手がいると気が散る、と言い放ち 1人になった手術室の中。薄気味悪い手術室の中。
意識が無いし、おそらくは復活することは無い、と踏んでの事なのだろう、やよいに対して罵詈雑言を投げつける。
だが、やよいは、意識があり、これまでの事を詫び居るようにして言葉を繋げる。
- 生まれつき、心臓に欠陥があり、命は僅かな時間しか残っていないこと
- 卓哉とやよいは姉弟であり、血が通っているということ
- 家庭環境は冴と同じくキツイものであったこと
が明かされた。冴は、やよいから手紙が渡されて、最後には、
未来には希望があります。だから前を向いて
という言葉も添えられていた。
このことがドラマを生むんだろう。
冴にとってみれば、愛情とは偽物と同じ意味合いを持つ。
まるで人形のように半ば強引につれてこられた養子縁組が影響しているのか、自らをそういう環境に身を任せすぎた結果、感情を棄てざるを得なかった。

一方的に誰かを愛し……それに対して、相手が返さなければ……悔しいでしょう?
それに対して卓哉は
確かにそうだが、その人を好きになった記憶は覚えていて、珠に思い出すと、良い思い出に移り変わっていく
と答えた。
まなみを献身的に支える綾の姿をまるで、自分自身とやよいの関係を映し出す鏡ようなものだという理解にまで及んだのか、それとも、自分自身は綾とまなみと違った環境で過ごしたので、参考にならないと突き放した。
1人になった冴。
孤独な冴。
それは、意識があるのかどうかも分からないという状態の父とやよいを自分の手を汚してしまった、そんな自分に嫌気が差してきたのか。
真木に電話する真木に電話しない
の選択肢が現れてきたところで、今回は終了。
