さちには絵の才能があったらしい。
七年前に描いた絵で大層立派な賞を獲得しが、それも長くは続かず、今では宝の持ち腐れ状態。
確かに、画家では食っていける職業かと訊かれたら、うーん、と唸ってしまう。
それ以上に絵を書いてはいけない「何か」がさちにあるのではないだろうかと思った。
樋口三郎とさちは昔、お金に困ったら、山の中に財宝を埋めてあるから掘り出しに行くと良い、と言い残して別れたと言っていた。
その約束の遺産を森田山にまで探索に行く。
森田山というのも、森田賢一からとってきたのか、何らかの伏線が隠れているのか。
裏切り者は悲惨な末路を辿ることになる。
なんだか、含みのある言葉に賢一は何にも言えないようでもあった。
なんせ、賢一は なのだから。
だが、あの時の姿は今の賢一にはなく、仲間を決して見過ごさない青年になっていった。
この辺のシーンでは、心が熱く、時間が経つのが早く感じるほどに過ぎていった。
どこか聞いたことがあるようなBGM(total escape)だな。
RED ZONE と言ったところか。
P.S.前に言っていたお気に入りのBGMのタイトルが判明しました。
「絵硝子の向こうへ」だ。

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