そう、大丈夫。何もひどい事はしないから…。「ここは、君とボクしかいないんだ。だから誰も、君をひどい目に合わせたりはしないよ。」
本当かな…w
最初から目的を明かすようなへまはしないと思う。蒲乃菜が逃げ出さずに、人形として職務を全うすればの話であり、現実味を帯びていないような。
私…馬鹿だ…。あの人は私をここに閉じ込めた人なのに…嘘くらい、平気でつくかもしれないのに ……… 。そんな事すら気づかずに、男の言う事をそのまま信じてしまっていた自分が情けない。相手は自分をさらった男で、蒲乃菜はその男にさらわれた身なのだ。男が自分の素性を隠すのは当たり前だし、その男の言葉なんて、信じる方がどうかしている。
おっと、気付いてしまったようだな。
同情なんてしない真赤な誓いを打ち立てた蒲乃菜は、拘束具のことを彼から聞き出した。
渡は、拘束具を蒲乃菜が逃走を謀ったときに使う予定だったが、蒲乃菜はそれをすぐにでも使うのだろうと予想した。真っ暗で何も見えない中、そう思うのは当然と言えるし、必然って気に使われる前に逃走しなくちゃいけないという破滅的な展開が来る道薄地がピーンと頭に浮かんできたね。
渡は
誰とも、話させない。誰にも、触らせない。誰にも、見せない。ボクだけが住むこの家で、ボクだけと暮らしてボクだけと話して、ボクだけが触って、ボクだけが見て ………。蒲乃菜を、ボクだけのものにしてしまうんだ。
と述懐した。
電車内でレ〇プまがいのことをされた彼女を救い出したのは、渡であった。
しかし、時代というのも変わらないものですよね……。
昔からこう言う犯罪というのはあるし、それを知らぬ存ぜぬで押し通そうとする人も大して変わらない気もする。
薄汚い世界。
あんな無法な、無力な少女をただ気まぐれに玩具に
しようとするような男達がいる世界。
恐怖に竦み、助けを求めた少女に、無関心で返した
世界。
こんな世界にボクの大切な蒲乃菜を置いておくなん
て、ボクには絶対に出来なかった。
子を守る親のような気持ちだな。
大事にするという渡の思いとは裏腹にすれ違う2人。
顔を洗うから、ラバーマスクを外した蒲乃菜に顔を向けることはできなかった。なぜなら前述のとおり、レ〇プを救った渡だったが、彼はそれをレ〇プ犯にズタボロにされた挙句、彼の中には気持ち悪いよね、と妄想に耽っていたからだ。
一方、蒲乃菜は大事にしてくれる、その言葉が本当なら私の顔ぐらいは見れるでしょう、と言いたげの表情をしており、奇妙に拗れていると思った。

だって君がずっと憧れていた人なんだろう。君がずっ
と思い続けていた、大切な人なんだろう。
そんな大切な人が、実は君をさらってこの部屋の中
に閉じ込めてしまったボクだなんて。
そんな事、ボクにはやっぱり言えないよ。
好きで憧れていたのは、ボクのような薄汚い欲棒を持った男では駄目なんだという信念を感じ取れるEndに、自分では臆病と言っていたがこれが本当の男気だと素直に感じた。
そして、あえなく母親に日記を見つけられそのまま逮捕。

あんまり疑いたくないが、拉致・監禁されたのがたとえ愛しい人であったとしても許せるものではないと思うし、母親にわざと探させるように仕向けたのではないか?と邪推をしてみる。

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