殻ノ少女(Innocent Grey) 【感想】

innocent greyエロゲ
  1. クロウカシス 七憑キノ贄
  2. カルタグラ
  3. ピアニッシモ
  4. 和み匣
  5. 殻ノ少女
  6. 虚ノ少女
  7. 天ノ少女

ついに殻ノ少女をする時が来たか。
2022年2月に購入してずっと積んでいたこのゲームをいざプレイする時が来た。

そういえば、美砂と会えるのではないかと思って、ゴッホを展覧している美術館に行ったんだが、会えなかった!畜生!!(当然)

サウンドトラック集『Azure』
曲名カテゴリー歌手
瑠璃の鳥OP霜月 はるか

プレイ時間:32時間
発売日:2008年7月4日
ジャンル:サイコミステリィADV

ストーリー

昭和31年のある春の日、時坂 玲人は井の頭公園で出会った少女・朽木冬子から「本当の自分を見つけ出してほしい」という依頼を受けた。同じころ、玲人は警視庁時代の同僚だった魚住から、少女ばかりを狙った連続殺人事件の調査の依頼が来た。そして、玲人の妹・紫の通う櫻羽女学院の教頭からも、行方不明になった生徒の捜索の依頼が来た。

教頭の依頼を受ける形で、櫻羽女学院へ潜入したところ、玲人は冬子と再会した。

ストーリー(詳細)

昭和三十一年、三月。
敗戦から十年が過ぎ、在りし日の姿を取り戻しつつある街、東京。
私立探偵の時坂玲人は、井の頭公園にてひとりの少女から変わった依頼を受ける。

「捜して欲しいんだ。――私を。本当の、ね」

同時期、巷では奇妙な猟奇犯罪が多発していた。
少女ばかりが誘拐され、身体の一部と子宮を切除されて殺される。
警視庁捜査課の魚住は、昔馴染みで元同僚の時坂に事件の調査を依頼する。

保谷町の端にある、私立櫻羽女学院。
時坂の妹紫が通う此処で、女学生がふたり行方不明となっていた。
学院の教頭の佐伯時生は、紫の兄である時坂に捜査を依頼する。

時坂は三つの依頼を同時に受けた。
佐伯の頼みを聞き入れる形で女学生の情報を探る為に櫻羽女学院へ教師として潜入する。

そこで――彼女と再会した。
朽木冬子。私を捜して欲しいと依頼した少女。
彼女は鈴の転がるような声で、少年のような口調で言う。

「やあ――また逢ったね、探偵さん」

犠牲者は増えてゆく。
簡単に思われた女学生の捜査すらままならぬ事態。
行方不明者と身元不明の遺体との数が合わない。

そして新たな犠牲者に選ばれたのは――

終わらぬ惨劇の輪廻。
新たな事件と共に訪れる、六年前の事件の謎とは――?

悲劇だらけの世界の殻を打ち破るのは、少女の微笑みなのかもしれない。

キャラクター

キャラクター(詳細)

主人公
時坂 玲人 (ときさか れいじ) CV:髭内悪太
職業:私立探偵/ 趣味:読書(主に歴史書)

今作の主人公。新宿に事務所を構える私立探偵。殺●事件等の凶悪犯罪を専門に取り扱う。
高城秋五(カルタグラ主人公)の警察時代の相棒。戦後、一緒に働かないかと誘われて警察にはいる。
持ち前の頭脳を生かして活躍するも、六年前に起こったとある事件が原因で警察を辞職してしまう。
その後、なんとか立ち直り秋五同様に探偵業を営んでいる。

「良く考えれば解る事さ。犯人がどう云う意図でこのような犯罪をしでかしたかのかは」


時坂 紫 (ときさか ゆかり) CV:かわしまりの
職業:櫻羽女女学院 美術部所属/ 趣味:虫の観察・飼育

玲人の少し歳の離れた妹。兄は一切家事ができない為、自然と家事全般をこなすようになった。
陰日向から兄を支える健気な大和撫子タイプ。
また学者肌のところがあり、虫に関してかなり詳しい。
自室で飼育している虫が偶に逃げ出したり、何気なく食事に虫料理を出したりする一面もある。

「私は兄さんの支えになれればそれでいいのです。それだけでいいのです――」


朽木 冬子 (くちき とうこ) CV:あじ秋刀魚
職業:櫻羽女学院性 美術部員/ 趣味:写生・月夜の散歩

大人びてはいるが、大人でも少女でもない生き物。
外見は美少女だが、少年のような口調で話し、周囲からはやや浮いている。
しかし本人は周囲の反応などどこ吹く風で自分のペースは崩さない。
現在の『自分と言う存在』に言い知れぬ違和感を覚えており、時坂に「本当の自分を探して欲しい」と依頼する。

「捜して欲しいんだ。――私を。本当の、ね」


水原 透子 (みずはら とうこ) CV:吉田美海
職業:櫻羽女学院生 美術部所属/ 趣味:絵本を描く

冬子の親友で、自分にとっての理想像として憧憬の念を抱いている。
名門である櫻羽女学院において、裕福とは云えない出自の透子は強い劣等感を抱いており、
その為周囲の学生も、母も、自分すらも嫌悪している。
突然現れ急速に冬子と親しくなっていく時坂を遠ざけたいと思っているようだ。

「冬子にあまり関わらないで下さい……」


四十宮 綴子 (よそみや つづりこ) CV:日向葵
職業:櫻羽女学院生 学生小説家/ 趣味:同人誌作り

非常に明るく活発。紫とは正反対に見えるが馬が合うらしく親友同士であるようだ。
文芸誌デビューしている現役学生作家。勿論学院には内緒で活動しており、
いわゆるカストリ雑誌にも寄稿している。
時坂から「綴子(ツヅリコ)と云う名前は言い難い」と勝手に「トジ子」と渾名をつけられてしまう。

「分野としては怪奇小説だよ。……ってトジ子って誰っ 」


葉月 杏子(はづき きょうこ) CV:柚木かなめ
職業:喫茶店 月世界オーナー/ 趣味:お菓子作り

吉祥寺駅近くにある喫茶店「月世界」の女性オーナー。未亡人。
時坂にとっては昔馴染みで、互いの過去を知り合う数少ない友人同士。
互いに大切な者を亡くした同士、良き相談相手として接している。
店には常連客が多く、なかなか繁盛しているようだ。

「ちょっと待っててね。杏子さんのスペシャルブレンドを淹れてあげるから」


雨宮 初音 (あまみや はつね) CV:雅姫乃
職業:喫茶店 月世界のウェイトレス/ 趣味:料理(勉強中)

以前は上野の娼館「雪白」で手伝いをしていた少女。
数年前に上野で起きた事件や社会的な圧力もあり娼館は解体された。
その際女将に養子として引き取られ、“雨宮”性を名乗ることになった。
現在は月世界に住み込みで働いている。

「あ、えっと、初音でいいです。まだ慣れていなくて…」


夏目さん CV:一色ヒカル
職業:監察医/ 趣味:解剖

夏目さん。それ以外の呼び方を許してくれない、見た目も性格も奇人に分類される人物。
だが人柄とは裏腹に監察医として警察に協力しており腕も確か。時坂も刑事時代から付き合いがあり、
捜査に必要な情報やアドバイスを提供してくれる。夏目さん自身も時坂を気に入っているようだ。
…だが情報と引き換えにあるものを要求される為、時坂はよほどの事がないと夏目さんには近付かない。
京都育ちの京娘を自称。しかし、その言葉遣いは京都弁というにはあまりにも胡散臭い……。

「むっちゃ傷つくわぁ。ウチかて一所懸命なのに……」


マリス・ステラ CV:秋城柚月
職業:学芸員/ 趣味:寝ること

東京都美術館で学芸員として勤めている女性。
金髪碧眼と言う見た目の通り西洋人とのハーフ。普段は短い言葉しか発しない。
学芸員としては優秀らしく、美術品の知識はかなりの物。
ミステリアスな雰囲気と、天然気質を併せ持っている。

「……レイジ、探偵?」

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感想

自分の世界で生きる様を「殻にこもる」と言いますが、人はいつか、その殻から外の世界に出なければいけないことが描かれているのかな?と感じました。

殻から誕生した少女は、まだ殻にいるであろう”母”を求めている。
なんか、腐果の濡獄を思い出すね。

【サイコ×グロ】腐果の濡獄 【感想】※追記アリ
※この記事は、過去に出したものを追記したものです。また今後気付いたことがあれば追記するかもしれませんので承知ください。腐果の濡獄(ふかのじゅごく)~蠢く妄執の連鎖……終わりのない饗宴~の全ルートを攻略したので、自分なりに感想を述べていけたら...

主人公を慕ってくる女学生が次々とバラバラ殺人事件の被害者になっていく鬱っぽさを感じながら、各ヒロインの心理状態を巧く描き表したゲームだと感じた。
あとイノグレの作品は、ある事件が発生したが、その真犯人は他にいるという典型的な推理サスペンス系なのに、ビジュアルやBGMが良いからか、とても没頭することができる。

皆それぞれにパラノイアを抱えて生きているということがこのゲームの登場キャラクターを通じてわかりそうで分からないような不思議な感覚を覚えました。

綴子ェ・・・。

タイトルやテキスト内でも『殻』という単語が出てきます。
恐らく、今まで少女を、良くも悪くも庇護していた家族という器から這い出るための物語なのでしょう。
ただ、そこに至るまでの道筋でいろんなものを失い過ぎましたね……。


探偵業を営む玲人のもとに、冬子から「自分を探してほしい」と依頼を受けた後、遺体損壊事件が舞い込んできた。
同時期に発生した女学生2人が行方が分からず、それらの事件の関連を解き明かすべく、櫻羽女学院に非常勤講師という形で調査を進めていくというのが本筋。


心休まるところここにあらずといった体で、学生たちは学問に熱中している。熱中は、教師からではなく、空気に強いられているともいえる。
そして、学園内の雰囲気は洗練されているが、学生には和気あいあいとおしゃべりをさせないという締め付けが多い学園という風にお見受けした。

学園内外では違う性格を見せる人もいるけど、これは一体何だろうな。
誰もが自由に生きたいと願う中でも法は必要なことではあるが少々抑圧が強いので、そういった抑圧からの開放なのでしょう。
産婦人科に勤務している山ノ内 小春は、小泉螢や多岐川夕美や、櫻羽女学院の女学生にも売春や強姦された疑いが強いとの見解が示したが、これも学園という社会に対しての罰という意味を込めての手段だった(織姫 Bad Endのエピソードより)

終盤の

五体満足にも拘らず、何も価値を産み出さないような人もいるじゃないか

という言葉には胸が引き裂かれる思いだった。

助かったのは良いのだが、自身の身体や仲間たちの多くが犠牲となるEndを回収できたのは15時間ほどプレイしてからだろうか。

関係ないと思いますが、井の頭公園バラバラ殺人事件を思い出してしまった……。

複雑怪奇であるからちゃんと人物相関図も書いてあるというのは嬉しい。

月島 織姫について

第一印象は冬子と似ているなと思った。
だが、学園をまとめたりしているとのことで、もしかして織姫がこの学園の空気を作り出しているのではないか?と思ったりしたが、彼女は前述の通り、社会に対して不純な行為をすることで一種の復讐を企てていた。
固い殻に囲まれ、息を殺して生きてきた彼女にとって、それらを強要する社会に対して、復讐という名の罪を与えようとしていた。

また、物心がついたころから自分がなぜ生きているか、不思議に思っていたようだ。
人は生まれながら罪を負っている(原罪)のでそれの贖罪のためだけに生きていくのは非常につらすぎると、自身の生き方そのものに対して疑問を投げかけた。

死亡推定時刻の直前まで生活反応が出たということから、じっくりと苦しめて殺すという尋常ではないほどの執念があったようである。

西園 唯について

日下部教諭と西園唯は実の兄妹。
顔面は眼窩の部分から蛆が湧いており、上肢、左脚に縫い付けられた後があることから誰かの四肢を縫い付けられようとしていた。
また、Endによって四肢が完璧に繋ぎ合った状態で発見された。

頭部西園唯
胴体今邑 はるか
左腕古泉 螢
右腕多岐川 夕美
左脚月島 織姫
右脚???

何か悪し事をしているからとはいえ、妹を惨殺するか?
それこそ、なにか偏執めいたことがあるのではないかと思った。一度穢されたものはもう二度と元には戻らないということか……。
或いは、唯が生きているということで、犠牲者とともに鎮めようとしたのかな……。

六識家と間宮家について

かつて妊婦の子宮を抉り出した末に惨殺した犯人。
一方、不穏な空気を見せる病院の内情を調べていたとき、ステラのペンダントを届けに行こうとしたところ、意外な情報が手に入った。

桂木家 家系図(家系図メーカーで作成)

ここで、六識の名前が出てくるとは思わなくて驚愕してしまった。

日本生まれで日本育ちのセレスとマリスだが、容姿は外国人であり、その所為で差別されたために彼女たちは後遺症が残った。
六識は、セレスが不治の病に倒れても懸命に治療をした。
結局セレスは病死してしまい、彼女が亡き後にはマリスの失声症を治したり救世主のような印象を受けた。

だが、そんな性格の根幹となる部分が恐らく、敬虔なキリスト教信徒であることが大きく関わっているのではないだろうか。
特に、キリスト教は慈愛に満ちた教えだとされてきたし、ダンテの地獄篇のような一面もあるにはある。キリスト教を信じ、それを実践する者には神の御手を差し伸べられるが、実践せず、いたずらに生きているだけの人には容赦のない鉄槌が下される。

自分の快楽を貪ろうとする性欲の塊のような中絶をする輩には我慢できなかったのでしょう。
自身のカウンセラーとしての身分を利用して、出産するのが恐怖となっている由紀子を子宮を抉り出した末、独善的に惨殺した。

ややこしいので自分で作った。

朽木冬子は、単為生殖で生まれた美砂の連れ子でした。
美砂は心像の助手をする傍ら、群馬の孤児院(親愛修女会)に冬子を預けていた。
心爾が冬子と会ったのもちょうどそのあたり。そして、新たな母親として連れられてきたのが美砂でした。
水原透子と心爾は兄妹関係だが、父親が違う。

六識 命の両親は話で出てこなかったが、命にも両親はいるだろうっていうことで追加。
実は、六識の本名が明かされるわけだが、その正体を明かすということはしないでおこう。

間宮家の起こした事件については悪趣味なことこの上ない。
だが、最後の最後には自分に降りかかっていた思いが偏執であったことに気付き、自分で落とし前を付けるEndでは、そんなに簡単に妄執が解けるものなのか疑問に思ったが、テキストが凝っており、True Endよりも好き。

朽木 冬子とTrue End

本当の自分を見つけたいという願いはどうなったのかはさておき、彼女はその答えを掴もうと努力していた形跡があった。

このゲームの初めに少女は、殻から這い出る描写があり、冬子自身も家が居場所のない空間だと評し、そこから抜け出したいと考えていた。前述の通り、殻が自分を庇護してくれる家なのだとすれば、それはまるで、殻から抜け出す少女の様。

でもその自立したい気持ちは、ただの自立心や家に対する反抗などからくるものではなく、本当の家族はどこに居るのか?という、まるで彼女自身も今ある家族が偽物で、本物の家族は別のところにあるとどこかで解っていたのではないかと思った。

冬子はあくまでも、生きるか行方不明かといった二択しか存在しない。
True Endはカルタグラでおなじみのあの人が出産するというEndだ。

愛に溺れてはならない。私たちは弱いからこそ愛に溺れる

という言葉が気に入っている。

Bad Endについて

Bad Endは玲人の大切に思っていた人たちも事件の被害者になってしまう。
特に紫は犯人とほとんど関わりがないのに氷漬けになっていた。『SAW』を彷彿とさせるやりとりがあった後、生き残るのか、死ぬのか?

攻略について

自力で攻略するのは時間が懸かるなぁ。

見えにくいうえに、矢印の少し右にあるものを選択しないと駄目みたいで何回もやり直した。
また、他にも同じところを2~3回もクリックしてようやく証拠となる物が見つかった。
なお、私がプレイしたのは旧版ということで自動で操作が終わるので制限のある中、捜査していくことは至難の技だと思い、攻略サイトに頼った。

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