クロウカシス 七憑キノ贄(Innocent Grey)【感想】

innocent greyエロゲ各ゲーム感想一覧

初のInnocent Grey作品。
所持しているInnocent Greyのゲームをプレイする順番は

  1. クロウカシス 七憑キノ贄
  2. カルタグラ
  3. ピアニッシモ
  4. 和み匣
  5. 殻ノ少女
  6. 虚ノ少女
  7. 天ノ少女

で考えています。
殻ノ少女は僕がエロゲーに興味を持ち始めたときからずっと積んでいましたが、満を持してプレイすることにします。

プレイ時間:30時間
ジャンル:クローズドサークルADV
発売日:2009年12月11日

「スノードロップの花言葉を覚えているか?」

曲名カテゴリー歌手
SnowdropOP霜月はるか
LinariaED優稀澪
EDソングが収録されているアルバム
OST
Linariaの雰囲気が好き。

ストーリー

白い花は、ただ春を待つ。

ストーリー(詳細)

東北地方の山村「七月村」。
この地に語り継がれている奇妙な伝承を調べるために
東京の大学からふたりの学生がやってきた。

吹雪に見舞われて遭難しかけたふたりは、
この地域を統べる「七月家」の次女“紅緒”に助けられ、
『七悪館』と呼ばれる黒塗りの洋館へと招かれる。
折りしも七月家では奇妙な結婚式が執り行われていた。
新婦が棺の中に入って一晩無事に過ごし、
朝を何事もなく迎えられれば晴れて婚姻は成立するのだが——

何者かの殺意が、結婚式を破壊した。
被害者を含め、関係者は十名。
それにふたりの闖入者が加わって
——退路のない陸の孤島で、惨劇の夜が明ける。

キャラクター

キャラクター(詳細)

古林 智士【主人公】
職業:東京の大学生(想子の後輩)
所属:民俗学ゼミ
趣味:読書、散歩

あまり目立たない物静かな主人公。
特別頭が切れるわけではないが、なかなか鋭い洞察眼の持ち主ではある。
社交性の低い想子さんのフォロー・アシストをする立場でもある。
幼い外見と大人しい性格が母性本能をくすぐるらしく年上にモテる。

「それは……あなたのことを守りたいからです」


【切原想子】(CV:葉村夏緒)
職業:大学生(主人公の先輩)
身長:156cm
スリーサイズ:B85/W58/H88
趣味:ギター、音楽鑑賞
好物:ホットケーキとコーラ(常に10本は持ち歩く)

知的でクールなかっこいい女性で、
頭の回転も非常に速く、状況に応じて臨機応変に立ち回ることができる。
だが大雑把でところどころ抜けているあたりにギャップと愛嬌がある。
また、運が悪いことで有名。とにかく些細なところで非常に運が悪い。
しかし面倒見がよく、主人公とっては良い先輩。

「面白い推理ね。でも部外者の私たちから見たら、身内のゴタゴタに原因がありそうだけど」


【七月藍】(CV:秋城袖月)
職業:七月家長女
身長:168cm
スリーサイズ:B89/W58/H85
趣味:読書
好物:紅茶

マイペースでおっとりした性格。
とにかく本を読むのが大好き。
特に純文学で、本を読んでいると周りが目に入らないくらいの活字中毒。
また非常に怖がりで夜も明かりを点けたままでないと眠れない。
実は思い込みが激しい性格で、取り乱すとヒステリックになることもある。

「……文献に残されている伝承では、その昔七月家の先祖がここへ入植したとされていますが……」


【七月紅緒】(CV:あじ秋刀魚)
職業:七月家次女
身長:155cm
スリーサイズ:B83/W57/H84
趣味:オカルト、ピアノ
好物:ココア、サンドウィッチ

一見お嬢様風。いや、基本的にはお嬢様。
気品や立ち居振る舞いは自然と身に付けている。
しかし、それは所謂 “表向き”の姿であって本来の姿ではない。
どうやら何か隠している様子。素の彼女を知っているのは館の住人だけ……。
また趣味と関連してラヴクラフトと云うオッドアイの珍しい黒猫を飼っている。

「呪いと云うよりも、七不思議といった方がよろしいかもしれませんわね」


【七月詩音】(CV:優稀澪)
職業:七月家末娘
身長:145cm
スリーサイズ:B76/W55/H78
趣味:歌うこと
好物:苺

内向的で寡黙な少女。
幼い頃から幽閉されて育ったせいで外の世界を知らない。
館の外へ出ることも禁止されている。
好きなことは歌うことで、彼女にとって一番大切なかけがえのないもの。
歌を褒められるとほのかに照れるという無邪気で可愛らしい一面も併せ持つ。

「……この歌を唄うと、とても落ち着けるんです」


【七月摩夜】(CV:柚木かなめ)
職業:七月家当主
身長:170cm
スリーサイズ:B90/W61/H88
趣味:ガーデニング
好物:ワイン

七月家の現当主。
温厚で優しい性格の為とても親しみやすい。
また何よりも自分の娘たちを愛している。
身体は弱く、自室に引き篭もりがち。

「そうだわ、是非お二方にも結婚式に出席していただきましょう」


【燈山あかね】(CV:高井戸雫)
職業:レディースメイド
身長:153cm
スリーサイズ:B89/W57/H88
趣味:裁縫
好物:カレーライス(一日3食 いける)

館のムードメーカー。
まじめで明るくて気配りのできるメイドさん。
見た目はしっかりしていそうなのだが、どこか抜けていて詰めが甘い。
でも一生懸命なので憎めない。

「失礼します。おふたりのお部屋の準備が出来ましたのでご案内を……どうかしましたか?」


【水守なるみ】(CV:かわしまりの)
職業:ハウスメイド
身長:183cm
スリーサイズ:B82/W59/H86
趣味:パズル
好物:辛いもの全般、激辛料理

不真面目なメイド。
見た目や振る舞いは軽そうに見え、事実年下のあかねにいつも叱られている。
基本的に大雑把。しかし、マイナス要素を補って余りある料理センスを持っており、
館の食事は彼女が全て引き受けている。
その腕に対しては住人たちからの評価も高い。
全て目分量なのに……

「だってさあ、朝から十人以上のご飯作らないといけないのよ? 面倒臭くてやってらんないわよ」


【辻村星次】(CV:馬並硬太)
職業:執事兼管理人
身長:172cm
趣味:音楽、絵画
好物:蕎麦(十割そば)

亡くなった館の主人・七月恒星の弟に当たる。
元々気の弱い男で基本的に受身。
管理人というよりは執事に近い。
物腰が柔らかく館の皆から慕われている。

「あなたはお客様なのですから、お部屋でゆっくりお休み下さい」


【高嶺仁】(CV:野☆球)
職業:七月家顧問弁護士
身長:186cm
趣味:不明
好物:特になし

七月家の顧問弁護士を務めている家系。
病で死んだ元当主・七月恒星の代わりに結婚式の仲介人としてやってきた。
基本的に無口で冷静。
その口調や表情からは全くといってよいほど思考を読み取ることができない。
鉄仮面。
顔に大きな火傷の痕がある。

「——で、話とはなんだ?」


【六曜勇】(CV:蘭丸)
職業:貿易会社社長
身長:175cm
趣味:読書、旅
好物:焼き魚

美形の好青年。
七月家と親戚関係にある六曜家の一人息子。
七月家の三人娘の誰かと結婚することが幼い頃から義務付けられていた。
詩音との結婚式を間近に控えて七悪館に滞在していた。
そして結婚式の翌朝に無残な姿で発見される。

「僕の事かい? あまり自分の事を話すのは苦手なんだよ」


【御巫博士】(CV:瀬路啓維)
職業:医者
身長:173cm
趣味:特になし
好物:野菜全般

二枚目の好青年。
その甘いルックスとは裏腹に友情や信頼を何よりも大切にするという一面を持つ。
しかし口調や性格の軽さからいつも女性を口説いているように誤解されることが多い。
七月家の主治医を勤めている家系の長男。
体調を崩している高齢の父親の代わりに七月家の主治医を勤めている。
六曜勇とは腐れ縁の仲。

「僕はいつだって本気の恋をしているつもりなんだけどなあ」

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感想

内容が纏まっており、ストレスがなくプレイすることができた。

左上に配置されている時計で時刻を見るわけだが、主人公の取った行動により、幾千もの結末が見れる稀有なエロゲー。
「幾千」というものは例えであって本当に千もEndがあるわけではない。
時間つぶしのように探索と探索を終了するという選択肢のループでは攻略サイトを見れば簡単にわかるのだが、見なかったならばその攻略法を一体どうやって思いつくのだろうね。

今までに苦戦してきたエロゲーといえば、黒愛が俎上に載せられるのですが、本作は攻略の難しさで断トツの実力を誇っている。

【クロアプの代表作】黒愛 ~一夜妻館・淫口乱乳録~ (CLOCKUP)  感想
「貪欲は常に悪臭を放つ」 「未来のことを思い煩うには人生はあまりにも短い。今を精一杯生きなさい」

  1. 七月家の当主が全て変死している件
  2. 七月家には男が生まれない件…近親相姦で子を増やした代償。
  3. 七月村の神隠しの件…カニバリズム(血を飲んでいた)による。
  4. 館が漆黒に塗り込められている件…初代当主の陰秘学に傾倒していたから。
  5. 大量の鴉が館を覆う件…屍肉に集まるからその性質のことか。
    ひぐらしみたく
  6. “七憑きの贄”の件…異常が現れた少女の頸を血を浄化するために刎ねる風習。
  7. 贄とされた娘の霊が館を彷徨う件…夢遊病であった詩音の姿を誰かが見たことで噂となった。

という七不思議に近い呪いの言葉が代々言い伝えられていた。
七憑家の呪い……。

現代とそぐわない現象の数々を伝承と言い、またそのことを調べるため七月家にやってきた智士と想子だったが、まるでその時を見計らうかのように次々と事件に遭遇することになる……というのが本筋。

殺人事件が起こっても、普段と変わらない日常を謳歌したいという現状維持バイアスがかかっているのか、あるいは現状を見なくすることで権威を維持したいのであろうか超人たる精神力を発揮している。

想子に至っては、人が死んでいるにもかかわらず、藪から棒に

さて、捜索の時間だ

と言ってくる始末……。
その心理には少々解せなくなった。


七月家の人の様子は清廉潔白であり、身なりは整っている。
だが、馭者や立場が下の者などへの態度を鑑みるに客人・目上の人と下の者では口調や態度からも、それ相応のことだと感じた。

血のつながっていない姉妹がいて、その人を娶る形で七月家から血縁関係でなかったことと七月家の名を利用することを阻止する六曜の企みは露と消えた。また、詩音の方も七月恒星の遺産は受け継げない取り決めになっており、六曜家の遺産を引き継ごうという思いも儚く消えた。

また、あかねが「Akari・M」と刺繍されていたハンカチを落としたり、書斎で何やら調べもので怪しい動きを見せた。
隣り合っている部屋同士がカギを外すことで、部屋の入り口から出なくても侵入可能な「七月館」。
それがこの事件の謎に迫るのではないかと思った。

結局、あかねが犯人だという決定的な証拠は一周目を終えた範囲内では見つけられなかったが、なし崩し的にあかねが犯人だということで片が付いた。
なぜなら、七月家全員が他殺か自殺か、事の経緯は分からないにせよ、死亡したことによる(想子まで犠牲になるとは思いませんでした)。生きているかわからないあかねが犯人だと断言はできないのだが、現実として想子、藍、紅緒、魔夜、詩音、御巫などが亡くなっていき、怪しい動きをしていた人物はいなくなったことによる。
また、御巫さんが死ぬ間際に唯一会っていた人物には、事件のことを詳しく聞いたが、怪しいがこれといった証拠もなく、そうこうしているうち他殺され、他殺したと思われる人物でさえ斧で頭を切断され、頭部は行方知れず……。

こうも立て続けに殺人事件が起きればまず怪しいのは想子だろうな……。
調べていくうちに噂の類いが、ただの都市伝説となっていったが、その都市伝説に上手くあやかって殺人事件を起こしたと考えるのは論理が飛躍しすぎているか。
でも殺害されているのでまだわかりませんが……。
もしかして、身代わりに詩音は殺された……?


攻略について

真犯人が判明し、End向かうにつれ、七憑きの呪いや伏線が回収されていく悦びを味わったのですが、難易度高っ!!!

前述の通り、探索では攻略を見ても細かすぎて余計な部分を探索すると、閉じ込められていた倉庫から壁をぶち破って出られ、攻略の思い通りに物事が上手く運ばない……。

ひとつだけヒント:ピアノの鍵盤では右から五番目を調べると…?
(数字は私が書いたもの)
攻略サイトでは「高い方のシ」とし記載されていなかったので追記。
ちなみに、全部の鍵盤を調べられるみたいだが、紅緒さんが現れたので帰る羽目になる。
セーブしつつ挑むことでミスしたとしても極限までリスクを減らしてくれる。

TrueEndまで到達しないと、館で起こった事件の犯人が複数なのか、1人で犯行に及んだことなのかが分からず、この構成が巧くできているなと思いました。


Bad End

想子さんと紅緒と即効演奏が開かれたし、その音色がまた良い。

しかしその紅緒さんが頭部を切断された遺体となって発見された。
紅緒さんの愛猫「ラブ」が侘しそうに紅緒さんの遺体の方に駆け寄るシーンが印象に残った。
儚いなぁ……。

True End

姉妹を殺人した犯人は分かることで、結末が一つのみとなっているのはミステリー系だから仕方ない。

想子が迫真の声で歌う『Linaria』は心に響く……。
想子らにとって、『Linaria』は特別な歌でもあり、二人の絆を思い出すことで、彼女に芽生えていた殺意を萎えさせるには充分すぎた。

また、六曜の殺害に失敗し、見た目は温和だが、内心では凌辱心溢れているんだろうなとも思いつつ、

次こそは必ず

と憎悪に満ちた声で言う詩音のEndが見られるなど、if展開も回収していく丁寧なゲームとも感じた。
だが、彼女自身、悔しくて堪らんのだろうな……。

遺体のシーン(一部)

などのまるで人形かのように横たわるそれは、グロテスクであった。
犯行に及んだ人物は他にいるということを感じさせずに模倣したのは漫然とプレイしていたら肝心な情報を見失ってしまうから、これには注意しないといけませんね。

燈山あかねの姉が無念だったろうなと思いました……。
まだ、詩音の姉は身近にいたのでよかったねという美談で終わってしまうが、あかねの姉に至っては拷問室にて死亡しているから救いようがないよね。

親を殺された人と姉を殺された人。
どちらも肉親を奪われている。
復讐のことしか考えられなかった人と、姉の行方は分からない無念に打ちひしがれながらも前を向いて歩いていく人との差か?拷問室であった遺体の劣化具合からかなりの年月が経過していたと考えると諦観していたのであろうか。
御巫(魔夜と密通したのちに子を作った)も姉のことを智士から訊かれたとき、大事な人です、とほくそ笑んで答えているように見えたことから、何かしらのことを知っているのではないか?と思った。

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