クロウカシス 七憑キノ贄- カルタグラ
- ピアニッシモ
- 和み匣
- 殻ノ少女
- 虚ノ少女
- 天ノ少女
カルタグラは、《REBIRTH FHD SIZE EDITION》を買ったのでそちらの方をプレイしました。
主人公に機知通という方が声を充てている。
こういうフルボイスで主人公にも声を充てるゲームはフラテルニテが記憶に新しい。
プレイ時間:25時間
ジャンル:和風サイコミステリィAVG
発売日:2023年4月28日
| 曲名 | カテゴリー | 歌手 |
|---|---|---|
| 硝子の月 | ED | 霜月はるか |
| 恋獄 | OP | 霜月はるか |
| LUNA | サクラメントED | 霜月はるか |

あらすじ
――それは、妄執と狂気に至る愛。
あらすじ(詳細)
昭和二十六年二月。終戦から六年が過ぎた日本。
――逗子行きの列車に一人の男の姿があった。 高城秋五、かつて警視庁に籍を置いていた男。
秋五は退職した自分が何故、逗子くんだりにまで向かうことになったのか、膝の上に置いた
新聞の見出しを見て、眉を顰めてしまう。
【娼婦連続猟奇バラバラ事件】
日本では類を見ない件の事件を、かつての上司、 有島一磨が担当していたことから、この逗子行きが
決まったと言っていい。
「頼まれてくれないか?」
長沙、満州、警視庁でも上司であった、彼の頼 みを断ることは出来ない。 任された仕事は、良家息女の失踪事件………。
――失踪事件のあった上月家で、もう会えない と思っていた恋人、上月由良と全く同じ顔を持つ女性、上月和菜と出会う。
そして消えた姉を 捜し出して欲しいと懇願される。
だが……… 上月夫妻は、秋五へと告げた。 「由良は失踪などしていません。既に亡くなっているのです……」
交錯する虚構と真実。 上野の町を舞台に、今、惨劇の幕が開く――。
キャラクター
キャラクター(詳細)
上月 和菜(こうづき かずな) CV:秋城柚月
舞台女優を目指し、東京で活動をしている少女。実家は 逗子の有力な金満家であり、言うならば世間知らず箱入り娘。
五年前に失踪した姉を忘れられず、ある目撃情報をきっかけに、両親の反対を押し切って秋五に姉の捜索を依頼する。
楚々とした外見とは裏腹に活発で明るい性格を持ち、その行動が周囲に混乱を引き起こすこともある。
また、人付き合いを避ける主人公にも積極的に関わろうして、 次第に彼のかたくなな心を溶かしていく。
「それでも、わたしは諦めたりしませんっ!」
高城 七七(たかしろ なな) CV:一色ヒカル
秋五の妹。現在、上野にある私立華陽学園に通っている。
兄の心配をよそにエキセントリックな言動を繰り返す、博覧強記の天才少女。
世間一般の常識を鼻で笑い、己の価値観のみに従って行動する。
そんな性格ゆえに友人の類は少なく孤高の学生生活を送っているが、当人は気にする風もない。
上野の連続猟奇事件に並々ならぬ興味を持ち、秋五の制止を
無視して単独の捜査を開始する。
「真実は無数にあるんだ。ボクと君の見える世界が違うようにね」
蒼木 冬史(あおき とうじ) CV:森井花音
上野界隈を拠点とする組織『死の腕』の幹部を努める女性。
その運動能力は凄まじく、隻腕と言うハンデを感じさせない強さを誇っている。
警察官として働いていた主人公とある事件をきっかけで知り合い、それ以来の付き合い。
それぞれ立場や守るべきものは違うものの、互いに気を許した親友同士。
怜悧な外見に似合わず朴訥で仁義に厚い性格で、窮地に陥った主人公に度々助けの手を差し伸べる。
「忘れるな、お前は決して一人ではない」
初音(はつね) CV:雅姫乃
秋五が間借りする遊郭『雪白』で下働きをしている少女。
ある事情で身寄りをなくし、幼い頃から雪白で暮らしていた。
長い間おとなに混じって働いていたため、儚げな容姿にも関わらず性格はしっかりしている。
反面、自分の気持ちを押さえ込んでしまう傾向がある。
秋五によくなついていて、進んで朝夕の食事や身の回りの世話をしてくれている。
「初めから、ぜんぶ決まっていたことだから……」
祠草 時子(しぐさ ときこ) CV:緋倉怜
上野の貧民街を彷徨する謎の女性。
連続殺●の容疑者として、一度は拘留されるのだが……。
雨雀(うじゃく) CV:奥田香織
遊郭『雪白』の経営者。
元々吉原の遊女だったが、現在は引退して経営のみを行っている。
生来の姉御肌で面倒見がよく、その性格を頼られ上野界隈の娼館の元締めを任されていて、常に忙しい。
綾崎 楼子(あやさき たかこ) CV:井村屋ほのか
私立華陽学園に通う少女。七七の同級生。
曾祖母が白人だったため、髪の毛がブロンドがかっている。
秋五の警察時代のある事件で知り合い、一目惚れ、その想いを今も健気に持ち続けている。
凛(りん) CV:吉沢悠亜
郭『雪白』で働く女性。
娼婦の身の上のを感じさせない明るく屈託のない性格で、秋五とは特に仲がよい。
乙羽(おとは) CV:北都南
遊郭『雪白』で働く女性。凛とは同年代で仲が良い。
仕事に厳しい面もあり、初音など下の者に辛くあたることもある。
深水 薫(ふかみず かおる) CV:サトウユキ
七七が通っている学園の教師。
カトリック系の学園のため、シスターの衣装を身に着けている。
小雪(こゆき) CV:北都南
芹の姉。娼館雪白で妹の芹と一緒に下働きをしている。
最近怪しい宗教にはまっているせいか性格が別人のように変わってしまった。
芹(せり) CV:サトウユキ
小雪の妹。大人しい少女で姉の小雪に従っている。姉と同じく怪しい宗教にはまっているらしい。
有島 一磨(ありしま かずま) CV:嶋和成
警視庁の刑事(階級は警部)。秋五の元上司。
秋五の能力を高く買っており、退職後もたびたび仕事の世話をしてくれている。
今回の事件は、彼が秋五に依頼を持ってきたことから、すべての幕が開く。
荒田 大作(あらた だいさく) CV:機知通
タコ焼き屋の親父。ただの親父とは思えないほど鋭い眼光の持ち主。
昔は刑事だったという噂も……
赤尾 生馬(あかお いくま) CV:ZEN
和菜の所属する劇団の美術監督。
自宅に工房を持つ新進気鋭の芸術家でもある。
上月 慶一郎(こうづき けいいちろう) CV:ZEN
上月家の当主。娘の和菜のわがままを聞き入れて、
失踪した長女の由良を探すために探偵である秋五に依頼をする。
八木沼 了一(やぎぬま りょういち) CV:原田友貴
上野署の刑事。利己的で冷酷な性格をしている。
有島の部下で、主人公と入れ替わるように刑事課に配属された。
上月 由良(こうづき ゆら) CV:秋城柚月
上月家の長女。数年前に家から消え、失踪した。過去に秋五とは恋仲でもあった女性。
高城 秋五(たかしろ しゅうご) CV:機知通
本作の主人公。戦時中は兵士として大陸に赴き、退役後は警察官として働いていた青年。
しかし現在は、上野の遊郭『雪白』に間借りして日々を過ごし、過去の経歴を活かして、 探偵業の真似事をして食い扶持を得ている。
過去のある出来事が彼の性格に影を落としてか、人との深い関わりを避ける傾向があり、遊郭の女達とも距離を置いている。
そんなある日、かつての上司・有島警部より彼に人探しの依頼が持ち込まれた。
それは、過去に彼が交際していた少女 『上月由良』に関するものであった……。
「大切なもの、オレは守り切れるだろうか――」
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感想
言い回しがやや癖のある感じ?古臭いが的確かもしれません。「沙耶の唄」みたいな感じかな……。
言うなれば、現代文しか馴染みのないい人が、急に太宰治や森鴎外の文学に触れたときのような心地を覚えました。
ヒロインたちなりの「自分なりの幸せ」を模索する。
片目が何者かによって抉り出されて秋五により救出された者、遊女として「売り物」に出される前に秋五に抱いてほしいと願う者、政略婚から逃れるために秋五とともに逃避行をする者、舞台に立つことを胸に羽ばたいていこうとする者、愛の逃避行をする者など、その状況の中でも愛を手に入れたいので精進するヒロインらを尻目に秋五は元警察という肩書きの探偵であった。
何の因果がはたらいた結果、ヒロインらと結ぶのだろうね。
グロテスクな描写や心理的にダークな印象が強いミステリー系でしたが、由良Endの寂寥感というか、自分が今にも海に一緒に消えていくかの如くに言葉の節々が心に響く。
猟奇殺人のシーンはショッキングかつ今までに類を見ない殺害方法の数々。
クロウカシスでは遺体のシーンが人形のようであったのに対し、本作の遺体のシーンはリアル感が増して、少々ド肝を抜かれた。
- 保坂 志寿子
下腹部が切り開かれた状態で発見されて四肢断裂された上、子宮、膣および腸の一部は未回収
- 前島 智子
下腹部を切り開かれた状態で発見された。
- 佐々木 幸恵
下腹部を切り開かれた状態で発見された。
- 草壁 朱実
下腹部を切り開かれた状態で発見されたが、遺体の置き場は路地裏であることから考えるのはだんだんと手慣れてきたということと杜撰な扱いをしているということが窺い知ることができる。
上月 慶一郎は結構傲慢な男であり、人を物扱いする傾向が高いと思う。
実際、上月 和菜を秋五の前で「あれ」呼ばわりしたり、由良が死亡しているのにも拘わらず、和菜の納得がいくまで捜査を遂行してほしいと言ってきたり、とにかく嫌な奴として描かれている。
一方、上野葵町(貧困街)ではカルト教団(千里教)らしき者が、教えを流布していた。
明けることがない貧困という現実に嫌気がさして、あたかも自分達こそが救いの御手となることを予言したかったのであろうか。貧すれば鈍するということなのだろうか。
誰も救ってくれないのなら自分で宗教を立ち上げるという考えか。
その組織は一体何の目的で結成されたのだろうか。
お金をむしり取るためには、貧困で喘いでいる人を重点的に狙うのが最も効率的な常套手段だという。この教えを信じなければ不幸になるという教えの背後には、あてのない不安に駆られて信じ込む人の心理を巧く漬け込んだのだと思う。
有島さんの声がギロロ伍長と似ているような……。
Endについて
18Endある。

ダメージを負った凛は救ってくれた秋五に対し、感謝してなお一層のこと愛情で結ばれていくEnd「も」あった。
グロ有





七七End
特に「七七の悦び」Endの私がいない状態では生活が立ち行かなくなる(右足切断された)。私だけがあなたの介護者となるためにあえて、秋五に場所を突き止めさせたり、場所に至る鍵を渡してくれるあたり、七七も少し怪しいと踏むべきだろうか。
乙羽の原型を留めていない遺体(一枚目)が無残であったのは堕天使、ルシフェルをモチーフにしているからではないか。
カルバニズムの心理
秋さんの一部になって……ずっと一緒に、生きていけるじゃないですか……
刑事の拷問によって意識混濁になっている秋五のもとに響いてきた凛の妄語。
カルバニズムの心理がちょっとだけわかってきた、ような……。
自分と他人を同じものとして扱うことで、より破滅的な性的倒錯になっている……。
小雪と芹End
小雪と芹については、千里教の本部にある怪しげな地下室内にて恍惚溢れる表情で男に奉仕するEndのみでしたし、遊郭の仕事にはあまり熱心でなかった身の上、荷物が忽然と無くなってしまった。
千里教の信徒として生きていくことになったか、あるいは彼女らはお役御免ということで棄てられたのであろうか。
しかしその行方は杳として知らないと思っていたのだが、国の政治家や高貴な人と交わったのちに高巫女様に殺されたということが明らかになった。
初音End
乙羽から厳しく躾けられていた初音は言い詰られることもあればこそ生まれる人と人との情があるように感じた。
雨雀や乙羽に恩があり、それを果たすためには自分が売り物となり、遊郭に尽くさなければならないという義務感に囚われていた。
しかしそんな思いは不要とばかりに雨雀の言葉を皮切りに秋五はある決断をする。
決断は良いのだが、由良の行方を追うことについては冬史に頼るも行方不明になってしまったり、和菜の歌劇団も海外に拠点を移し、それからは連絡が取れない状態となっていく……。
うーん……。
初音にとってはHappy Endだが、秋五にとっては納得がいかないよね……。
事件の解決の糸口が見えてきているにも拘わらず、いきなり梯子を下ろされる…みたいな?
楼子End
婚約相手が、千里教とつながりがあることを示唆する団体の幹部をしているとの情報を得た楼子は秋五と婚約を交わすことになるEndとは別の視点のEndでは、ある事件の容疑者にされたので、警察から激しい拷問を受けることになる。
その激しい拷問の末、彼は妄想の中を彷徨い続ける。
もう絶対に離さない
と誰かに言われる。
欲望は尽きず、深く考えることも無く、浮世に漂う泡沫のように……。
奈良橋家の跡地を探して逗子まで来た七七と、慶一郎の家に来た研究機関の男。
この男の名前も奈良橋だという。
七七は奈良橋家と上月家のつながりを知っていたのかもしれないし、腹部が割かれ、眼球が潰され、鉄格子に磔にされた状態で発見された楼子の遺体を視たときに、
私の思っていた予測とは違うじゃないか
と言っていたのは、千里教らしき人の述懐で統制が上手くいっておらず、下の者が何かをやらかしたおかげで私は動けるのだ、みたいな思わず出た言葉があり、その部分と類似する。
もっとも、恐らくはその方の口ぶりから察するに男であって、女の七七ではないと思う。
冬史End
冬史は容貌とは違ってシャイな性格であった。特に割烹着を着て、普段から不殺生をしている秋五に料理を振舞うときのシーンが印象に残った。

だが、のちの犯人との攻防戦で片腕は無くなったようであった。
片腕がない中で懸命にまるで妻のように添い遂げる姿には感激した。
【エピローグ】和菜End
その大まかな部分については、【エピローグ】和菜Endが新しい情報を与えてくれた。
自分が想像していた人物とは違う犯人であり、情報の誤差に自分の短絡さがよくわかる。
犯人は意外な人物だったようだが、和菜が海外留学に行くことになり、あの後は一切便りがないという以前のEndを改めて見たときに恐怖を感じた。乙羽みたいに剥製にされちゃうぞ……。
謎の女

謎の女が出てきた。これは、海外留学に行ってしまった和菜は違うとしても由奈かな……。
じゃ、あの時の遺体はどうやねん……。
【エピローグ】和菜End②では、情報が複雑になり、①では怪しいと訝しんでいたキャラと違う人物が真犯人と分かり、驚愕してしまった。まさに灯台下暗し。
尾を引いているのは、自分の家柄を気にして、生まれてきた子供を隠したからでした。
そこには不信を生む。不信が生まれると、さらに子供を家柄を良家に見せるために隠匿せねばならん。
そういう風にねじ曲がり作られた現実はいつしか奇妙なあの事件を産み出す怪物と化していた。「彼女」への憎悪や「彼」への愛情で、もがき苦しみながら生き続けてきたんだなぁ……。
だが、いくら愛していたとはいえ、「彼」はもうすでに意中の人がいるのは事実。その人を殺すことは、「彼」にとって哀惜の念に堪えない事とは思うのだが……。

和菜は舞台に活躍したいという思いを実現し、秋五はいつしかあの事件を忘れていく……。
【エピローグ】由良End※少しだけネタバレあり
ネタバレあり
タイトルの「ツキモノ狂イノ病」とは彼女のことであり、遺伝性の眼の病があったようである。
だから目隠しをして秋五と性行為をしていた。彼女は憑き物筋という色素が著しく損なわれ色が鈍色であるがゆえに、彼女はそのことを気にして目隠しをしていた。
上月家はお屋敷であり、膨大な土地を所有していたらしいが、あくせく働くことを潔くしない慶一郎は土地を売ったお金で生活をしていたが、それも焼け石に水であり、効果はあまりなかった。そんな時に奈良橋一磨から元々引きこもっていた彼女を引き取る代わりに起業をする単にお金を工面してくれるという話を持ち掛けられた。
奈良橋一磨は名前が変わっているが有島一磨という。
所謂、狂言というか、元々はこの人が秋五に事件のことを依頼をしてきたことから物語は始まっている。
深水というカトリック系の教師であり、千里会の幹部でもあった彼女や芸術家の赤尾には殺害する動機を勝手にでっち上げることで犯行をあたかも彼女・彼に仕立て上げたのは、時子や有島でもなく、由良だった。
和菜のことを心から嫌悪しており、東京で一人暮らしでもなんでも手に入れてきた彼女は憎むべき相手として、由良からは嫉妬されていた。由良は執念と言ってもいいほどに愛されたいと願う。
だが、愛されたいと願う想いこそ、憑き物筋の由良が秋五のそばにいられるはずがない。でもそばに居たいというジレンマが心の琴線に触れた。



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